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我が国の長い歴史の中で生まれ,育まれ,今日まで,守り伝えてきた国民の貴重な財産である文化財は,我が国の歴史,伝統,文化等の理解のために欠くことができないものであると同時に,将来の文化の向上発展の基礎をなすものである。我が国の優れた伝統文化を守り伝え,発展させていくことは,文化政策の極めて重要な課題である。文化財に関する科学技術の成果を生かしながら,文化財を大切に保存して次世代に継承するとともに,積極的に公開・活用を行い,広く国民に親しめるようにしていくことが求められている。 | |
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| (1) |
文化財の保存・修理等の充実強化 |
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美術工芸品,建造物,歴史的集落・町並み等の文化財を適切に保存するため,文化財の保存や修復に関する最新の科学的な調査研究の成果を生かし,文化財の種類や特性に応じた保存・修理を行っていく。また,防災施設等の整備を計画的に行うとともに,防火・防犯対策及び建造物の耐震性能の向上など防災対策の充実,文化財散逸防止のための買い上げの拡充を行う。 |
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また,史跡等について保護の万全を期するため,公有化助成の拡充を図るとともに,埋蔵文化財保護体制の整備を図る。 |
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天然記念物である動植物については,捕獲・採取等の制限にとどまらず生態系を視野に入れた地域指定方式を活用しつつ,保護増殖の推進を図るとともに,天然記念物とのふれあいの場の整備を図る。 |
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| (2) |
文化財の保存伝承基盤の充実 |
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重要無形文化財の指定及び保持者・保持団体の認定,重要無形民俗文化財の指定の促進を図るとともに,重要無形文化財の伝承者養成や重要無形民俗文化財の地域伝承活動の推進を図る。 |
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選定保存技術の選定及び保持者・保存団体の認定を促進するとともに,文化財修理技術者・技能者に対する研修機会の充実を図る。また,文化財修理技術者等の資格制度の創設を含め,後継者養成・確保の在り方について検討するとともに,文化財を支える用具・原材料の確保に関する調査を踏まえ,その確保方策についても検討する。 |
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| (3) |
文化財の公開・活用の推進 |
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国民が文化財に触れ,身近に親しむ機会を提供する場である博物館等における国宝・重要文化財等の公開を促進するための支援方策を整備する。特に,考古資料を中心に,国内の博物館における資料の相互活用の促進及び博物館活動の活性化を推進する。 |
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地域の民俗芸能や伝統技術などに関する人々の参加体験や学習活動の機会の充実などを通じて,各地域で育まれてきた伝統文化の価値を地域の人々が認識し,誇りをもって現代にふさわしい形で展開させていくことを推進する。 |
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国宝・重要文化財・登録文化財等の建造物,歴史的集落・町並み,史跡,民俗芸能や民俗文化財等について,文化財を活かしたまちづくりなどにより,これらの活用を推進する。また,史跡等の活用を図るため,復原整備の推進や地域における史跡等を活用した学習活動を推進する。 |
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文化財の保護対象の拡大と歴史的文化環境の保護 |
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文化財を取り巻く時代の変化に対応し,保護対象を拡大していくとともに,文化的・歴史的な景観・環境の保存と活用を図るため,従来の文化財保護の体系を見直し,新たな保護体系を検討していく。 |
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このため,緊急の保護が必要な近代文化遺産の指定・登録を推進するとともに,近代の生活文化・技術などの所在調査を推進するなど,保護対象の拡大に向けた検討を行う。 |
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また,地域的・歴史的つながりを有する文化財の総合的な指定・保存・活用や,人が自然と共生する中で生み出してきた文化的・歴史的な景観の保護,さらには,世界遺産における「バッファーゾーン(緩衝地帯)」の考え方に見られるような,指定文化財とその周辺の環境あるいは関連する文化財との一体的な保護が求められている。このため,歴史的文化環境の保護という観点から,文化財保護法の改正も視野に入れつつ,これらの具体的な方策について検討を進めていく。 |
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