【合唱曲部門】
賞
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受賞者氏名
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作品名
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贈賞理由
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特別賞
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加納 明洋
(本名 加納 明弘)
47歳
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「叙情合唱組曲
酒呑童子
ピアノとマリンバと
混声合唱の為の」
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なかなかの意欲作である。混声合唱にマリンバ, ピアノという編成も悪くない。音楽は起伏に富み―題材故でもあるが―ドラマティックに構成されている。コラレーション(合唱法)にも様々な工夫があり, 演奏者, 聴き手, それぞれに楽しめる作品に仕上がっている。あえて難を言えば, 音の選び, 運び, 楽器の使い方等にやや粗い部分があり, この点が審査員一同を悩ませた。ともあれ, この曲が演奏機会に恵まれること, また作者のより一層の発展を心より願っている。
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佳作
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門脇 治
40歳
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「女声合唱のための
防人の歌
(万葉集による)」
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よく書けている。実験精神も旺盛だ。5つの曲それぞれに工夫が凝らされている。殊に3曲め。コーラスが「さ, さ, さ・・・, さくあれ」とエコーを形成する中からアルト・ソロが浮上し, 次に, 繰り返しのパターンからゆっくりした歩みの形へ少しずつ合流してクライマックスを築くさまなど, 見事である。ただ全曲を通して音域の幅が一定の感があり, それが惜しいとの声が審査会であがったことを付記しておこう。
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木村 政巳
51歳
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「Stabat Mater」
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オルガンと合唱のための作品として, 力作であると思う。合唱も充分に歌い, オルガンとのバランスも悪くはない。ただ、悲しみの聖母という, 信仰上, 重要なテキストの雰囲気が, フレーズとして表現できないだろうかと感じた。後半に出てくるテノールのソロは, 実にその表現を達成していると思うが, もしこの部分がオルガンも合唱もなく, ソロのみであったとしたら、その静的な雰囲気は, 緊張感と共に, この曲のポイントになり得たのではないか。無伴奏で曲が終わる。清らかな終止であり, その残響に身を委ね, 聴く者も演奏する者も一体となり, 聖母への敬愛を覚え得る瞬間である。
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三枝木 宏行
41歳
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「CanticumU°
『安義の橋』
―今昔物語集より―」
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意欲的な力作である。通常の歌唱のほか, ヴォカリーズ, 語り, 無声音, トレモロ, グリッサンド等の前衛的な発声を通して, 合唱と打楽器パートから多様なアンサンブルや響きを引き出し, それらをテキストの進行に沿ってしっかりと構成している。言葉が, 劇的で強靭な音楽表現を得ていく構想と筆力が高く評価される。その中で, やや単調になり気味な個所もあるのが惜しい。
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【現代演劇部門】
賞
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受賞者氏名
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作品名
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贈賞理由
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特別賞
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今井 一隆
35歳
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「痕 −KON−」
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ある家庭, そしてその人間関係を描く時, 何かが起こっていることよりも, 起こってしまう土壌が鍵となる。その土壌とは, 日常に他ならず, その日常の何をどのように描くかにおいて, 実に巧みである。巧みであるとともにたくらみもなかなかで, 父の不在というドラマの芯を, 柔かいベールに包み隠して進行させる筋立も見事である。現代人の掴もうとしても掴みきれない心のひだを, さりげなく立ち昇らせるその手腕に拍手。
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佳作
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西脇 秀之
33歳
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「ホーム」
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最終列車を待つホーム, それも北海道の知床に遠くない僻地の町の真夜中。誰もが問題を持つ人生で, このようなところに居あわせるということは, ごく自然に人の関係を浮き彫りにする。他人どうしの一時の出会いは, 親しい家族に対するときよりも, ふっと本音を見せることがあるからだ。非常に人間味のある巧みな台詞捌きで描かれた本作の, 人生一コマのスケッチ風ドラマのよさは, こんなところにある。
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○ 畠 祐美子
43歳
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「それどころでない人」
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出だしの台詞が面白い。意外性がある。人物が生き生きしている。作者の「リストラにあって味わった異常な倦怠感, 無気力な状態」からスタートしているのも, 社会性があって好ましい。強烈に辛口のコメディを期待していた。ところが, 後半にむかって盛り上がってこない。作者の絶望が深くないのか。人物が現実を直視しないで, ごまかして生きているのを, 自分で嘲笑ってほしい気がする。
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横山 一真
39歳
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「眠れぬ夜の戯れ」
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時は明治。病床で生死の間を彷徨う男と, 彼に付き添う妻が物語の主人公。男がまだ元気だった頃, 夫婦の間で, 夜毎, 「惨めで滑稽な出来事を語り合う」ゲームをしていたという設定を軸に, 虚とも実ともつかぬあやかしの世界が展開される。「生の実感の希薄さ」という現代の問題を, 家族・家庭に絞って描いた他の多くの作品の中で, ユニークさが際立った。全体に粗削りの感あるも, 作品全体に漂うそこはかとないユーモアは上質。作者の今後を期待したい。
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※受賞者氏名欄の○印は女性
※年齢は贈呈式(平成16年3月24日)時点
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