文化財の保護


登録有形文化財(建造物)の登録について


平成18年12月8日
文化庁


 文化審議会(会長 阿刀田(あとうだ (たかし)は,平成18年12月8日(金)に開催される同審議会文化財分科会の審議・議決を経て,新たに151件の建造物を登録するよう文部科学大臣に答申を行う予定です。以下は登録有形文化財(建造物)の概要,主な事例,一覧表です。

1.答申が行われる登録有形文化財(建造物)の概要

 
  新規登録 累計
登録数 151件(58箇所)
23都道府県38市町村(区)
6,066件(2,551箇所)
47都道府県652市町村(区)

  ○時代別
 
  江戸以前 明治 大正 昭和
新規登録 18 71 26 36 151
累計 960 1,986 1,392 1,728 6,066

  ○種別(「生活関連」は,電気・ガス・水道施設を示す)
 
  産業 交通 官公庁舎 学校 生活関連 文化福祉 住宅 宗教 治山治水
1次 2次 3次
新規 0 10 15 0 9 6 1 2 99 8 0 1 151
累計 84 617 815 173 119 183 247 195 2,853 590 132 58 6,066

 
  建築物 土木構造物 その他の工作物
新規登録 116 35 151
累計 4,867 379 820 6,066


2.主な事例

 
@ 洋風望楼の際立つ大規模な豪農住宅
 
田中家住宅主屋ほか 青森県三戸郡南部町
 明治期建築の豪農住宅。桁行13間、梁間7間の大規模な主屋は、和洋折衷の近代和風建築で、洋風の望楼を屋根に上げた周囲で際立つ姿を持つ。豪農の屋敷景観をつくる堅牢な蔵と通りに面する門も、併せて登録される。
  田中家住宅主屋

A 赤門医院として親しまれる医家の洋風住宅
 
鈴木家住宅主屋ほか 千葉県館山市
 明治期に開業した医家が建てた洋風住宅である。主屋は、両翼の半切妻屋根と正面中央のペディメント付ポーチなど、洋風意匠が目を引く。主屋外観と統一感のある蔵と特徴のある玉石練積(たまいしねりづみの表門も、併せて登録される。
  鈴木家住宅主屋

B 日本における初期の鉄筋コンクリート造の測候所庁舎
 
旧三島測候所庁舎 静岡県三島市
 昭和初期建築の鉄筋コンクリート造の測候所庁舎である。中央部を高くとり、縦長窓を四周に配するモダニズム風意匠を基調とし、2階正面の半円状の窓台や玄関のステインドグラスを嵌め込んだ櫛形欄間などで外観に変化をつける。
  旧三島測候所庁舎

C 近代の和風庭園と融合した優れた数寄屋建築群
 
京都大学清風荘(せいふうそう主屋ほか 京都府京都市
 西園寺公望(さいおんじきんもちが控邸として使用した清風荘庭園の建物群である。江戸末期建築の茶室、大正期建築の主屋や離れなど優れた意匠、技術、材料による数寄屋建物が、庭園とともに落ち着いた空間を形成している。今回11件が併せて登録される。
  京都大学清風荘主屋

D 商都大阪のシンボルとして親しまれる展望タワー
 
通天閣 大阪府大阪市
 内藤多仲(ないとうたちゅうの設計により昭和31年に建設された鉄塔である。高さ103mで、脚部を鉄骨鉄筋コンクリート造とし、四角形から八角形へと平面形状が変化する塔身に、独特の形状をとる展望台を戴く。大阪のシンボルとして広く市民に親しまれている。
  通天閣

E 明治中期の熊本県の営繕の技量を示す洋風庁舎建築
 
九州海技(かいぎ学院本館(旧宇土(うと郡役所庁舎)ほか
熊本県宇城(うき
 明治中期建築の郡役所庁舎である。本館は、木造でモルタル塗に目地を切った石造風の外観とし、正面中央の車寄、大小のドーマ窓を載せた屋根など、特徴のある洋風意匠が目を引く。正門と石垣が併せて登録される。
  九州海技学院本館(旧宇土郡役所庁舎)


3.一覧表(PDF形式(182KB))


(お問い合わせ)
  文化庁文化財部参事官(建造物担当)
 
電話 03−5253−4111(代表)
03−6734−2792(直通)
 
参事官(建造物担当)   苅谷 勇雅(内線2790)
主任文化財調査官(登録部門)   江面 嗣人(内線2797)


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