文化財の保護
登録有形文化財 (建造物) <平成12年7月>
要  旨
 平成12年7月18日(火)に開催された文化財保護審議会(会長 西川杏太郎)において新たに140件の建造物を登録するよう文部大臣に答申を行われた。登録される文化財建造物の概要,おもな事例,一覧は以下の表並びに別紙のとおり。

答申が行われた建造物の概要
. 新規登録 累  計
登   録   数 140件(64箇所) 2,012件(899箇所)
関 係 市 町 村 26市町村(区) 410市町村(区)
関 係 都 道 府 県 21都道府県 47都道府県

○時 代 別
. 江  戸 明  治 大  正 昭  和
新規登録 28 50 28 34 140
累  計 227 644 510 631 2,012

○種   別
. 産 業 交通 官公
庁舎
学校 生活
関連
文化
福祉
住宅 宗教 治山
治水
1次 2次 3次
新規 3 12 30 1 4 10 1 3 70 5 0 1 140
累計 56 184 270 77 55 100 104 103 872 164 10 17 2,012

. 建 築 物 土木構造物 その他の工作物
新規登録 110 27 140
累  計 1,658 95 259 2,012
*種別の「生活関連」は,電気・ガス・水道施設を示す
 
登録される主な事例
毛塚紙店店舗ほか  栃木県栃木市 
 「蔵の街・栃木」を代表する蔵造り商家(見世蔵)のひとつ。旧例幣使街道に西面して建つ明治41年建設の黒漆喰塗の見世蔵で,幕末から明治後期の栃木の見世蔵の年代的指標ともなっている。今回,栃木市からは,旧例幣使街道沿い及び巴波(うずま)川河岸に立ち並ぶ大正期の洋風店舗や和風別荘を含む15箇所26件の建造物が一挙に登録される。
高崎白衣大観音像  群馬県高崎市 
 高崎の実業家・井上保三郎が高崎市の発展等を祈願して建立した鉄筋コンクリート造,変形大型コンクリートブロック張り,白色セメント仕上げの観音像で,昭和10年3月から昭和11年10月にかけて建設。高さ約42m,内部9層の展望塔を兼ねた,当時としては超高層建造物で,高崎市のランドマークとして広く知られる。
近江兄弟社学園ハイド記念館・教育会館  滋賀県近江八幡市 
 近江ミッションの中核施設で,メンソレータム社創業者A.A.ハイド夫人の寄付により建設された幼稚園舎(ハイド記念館)と講堂兼体育館(教育会館)。設計は,ヴォーリズ建築事務所。赤色の瓦,明快な切妻屋根,クリーム色のモルタル塗荒仕上げの壁と焦げ茶色の下見板などにヴォーリズ木造建築の作風がよく示されている。
近鉄澱川(よどがわ)橋梁  京都府京都市伏見区 
 もと奈良電気鉄道株式会社(現近鉄京都線)が宇治川に架設した鉄道橋。昭和3年の架設。ペティットトラスもしくはペンシルベニアトラスと呼ばれる下路式曲弦プラット分格トラス橋で,径間165mは,単純トラスとしては今なお最大径間を誇る。わが国橋梁エンジニアの草分け的存在である関場茂樹(1876〜1942)の設計。
野村家住宅主屋ほか   高知県安芸郡奈半利町(なはりちょう) 
 藩政時代は藩の年貢米を集めた「倉床」と呼ばれた家柄の住宅で,土佐漆喰塗の妻壁に水切瓦を3段につけるなど土佐民家の特色をよく伝える。塀は浜石を積んだ「いしぐろ」と称される味わいある造りの玉石練塀。今回,高知県東部の奈半利町から,土佐漆喰と水切瓦の蔵,「いしぐろ」塀など8箇所26件が一挙に登録される。
ホームページへ ↑このページのトップへ
 © The Agency for cultural affalrs