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演芸(寄席芸とも言う)は、寄席と呼ばれる小規模の小屋を舞台に演じられる落語、講談、浪曲、漫談などをいいます。国内の主要なチケット販売事業者を介して販売される公演は年間約1万3千回に上り、延べ約300万人の聴衆を動員、チケット売上げは約100億円と推計されます(2007年時点、ぴあ総研推計)。

桂 小春團治
(平成18年度文化庁文化交流使)
落語
ルーツは諸説ありますが、落語は江戸初期に始まったものとされています。落語の特徴は1人の演者が座ったままで複数の登場人物を演じ分けることです。特別な衣装の装着や化粧などはせず、話し方と身振り手振りで老若男女様々な人物を演じ分けます。演目は、滑稽なもののほかに人情噺、芝居噺などがあります。
講談
講談はもともと、太平記などの軍記物語をわかりやすく説いて聞かせることを目的としたいわば歴史の講義ともいえるものでした。そのため、内容は軍記物、武勇伝、人情物などが中心となります。1人の話芸であることは落語と同じですが、落語が会話によって成り立つ芸であるのに対し、講談は話を読む芸という言い方ができます。勿論、読むといっても単なる朗読とは違い独特のしゃべり調子と小道具の使い方で展開されます。よく使われる小道具として有名なのが張り扇と釈台(机)です。
浪曲
浪曲は三味線の伴奏とともに、唄と台詞によって物語を歌い上げるという芸能で、昭和40年代に至るまでレコードやラジオを通して全国的な人気を得ていました。内容は侠客物が多いのが特徴で、そのほか御家騒動、武芸物、人情物、軍記物など多岐にわたっています。近年、意欲を見せる若手も登場しており、活発な公演を展開しています。
漫才・漫談
漫才は基本的に2人組により演じられる話芸であり、一般的に2人はボケとツッコミという役割分担をします。大正期にそれまでの言祝ぎの芸能から日常会話を主体とする今日の漫才の形が作られました。内容は、時事的なものを面白おかしく風刺するものが多いようです。漫談は漫才で話される内容を1人で話すという芸であり、アメリカのスタンダップ・コメディに似ています。
その他
その他、寄席で演じられる演芸には、奇術、コント、曲芸、声帯模写などがあります。また、寄席のみならず路上で行われるジャグリング、パントマイム、アクロバットなど「大道芸」と呼ばれる様々な大衆芸能が存在します。明治以降徐々に路上での上演は禁止されつつありましたが、近年では、東京都が2002年に「ヘブンアーティスト」という大道芸公認制度を設け、資格を得たパフォーマーは、決まった場所と時間帯に、パフォーマンス活動を行うことができるようになるなど、近年地域振興などを目的として「大道芸」という上演形態が改めて認められるケースもあります。
近年、若者たちを中心に落語がブームとなっています。その中心にいるのが春風亭小朝、立川志の輔らが結成した「六人の会」です。2003年に結成された同会は、「東西落語研鑽会」「大銀座落語祭」などを主宰。これらの活動に加え、落語をテーマとしたTVドラマの人気などにも後押しされ、若者たちの間に落語ブームが起き、それまで年配客が多かった寄席に若者たちの姿が多くみられるようになりました。