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我が国には地域に根ざした伝統的な「祭(まつり)」があります。もともと「祭」は神社、寺院において行われる宗教的儀式ですが、京都の八坂神社の祇園祭や岐阜県の高山祭、青森県の青森ねぶた祭りなどには、国内外からの観光客も多数訪れています。
この祭礼など伝統的に決まった日に、地域の人々が、神社境内など決まった場所で、伝統的な一定の約束事に従って演じる様々な伝統芸能があります。これらは民俗芸能とよばれます。一般に民俗芸能は、例えば国家や個々人の家の繁栄、稲など農作物の豊作、天候が順調であること、先祖の霊の平安などの種々の祈りを込めて上演されます。このような民俗芸能の総数は日本全国で3万件とも言われ、日本の各地域では、さまざまな民俗芸能が脈々と受け継がれています。
地域の人々の願いを込めて演じられる民俗芸能は、一方で魅力的な芸能でもあり、近年は特に全国各地から大勢の観客を集める民俗芸能も各地にみられます。例えば先祖の霊の平安を祈るために踊る秋田県の「西馬音内(にしもない)の盆踊(ぼんおどり)」、岐阜県の「郡上踊(ぐじょうおどり)」などです。
さらに、このような芸能としての魅力に着目して、近年、新しい形式に整えられた民俗芸能も各地にあります。例えば見物席を特設し、その前に次々と踊り集団が登場して踊りを披露するようになった徳島県の「阿波踊り」などが有名です。この阿波踊りは、演じて楽しく、見ても魅力的なので、徳島県だけでなく東京都の高円寺など他の地域でも盛んに行われるようなっています。

青森ねぶた祭り

阿波踊り