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マンガ
日本のマンガは、「MANGA」としてアメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界各国で広く読まれ、愛されています。その基礎を築いたのは手塚治虫といわれています。第二次世界大戦が終わって間もない1946年にデビューした手塚は、作画の面でもストーリーの面でも、従来のものとはまったく違う作品を生み出しました。作画の面では、映画的とも言われる構図やコマ割りを作り出し、ストーリーは緻密に構成され、内容もSF、歴史物、恋愛物、伝記物、ユーモア物とバラエティ豊かなものでした。手塚マンガに触発され、『ドラえもん』で知られる藤子不二雄、赤塚不二夫、石ノ森章太郎ら数多くのマンガ家が誕生しています。
1959年に『少年マガジン』『少年サンデー』、1968年に『少年ジャンプ』と、現在も続く人気マンガ雑誌が創刊され、子供たちを中心に多くの読者を獲得していきます。その後も次々とマンガ雑誌が週刊誌として創刊され、様々な才能を持つマンガ家が登場しています。ジャンルも、ギャグマンガ、ストーリーマンガ、ホラーマンガ、恋愛マンガなどバラエティに富み、ターゲット別に見ても幼児向け、少年向け、少女向け、青年向け、女性向け、大人向けなど多岐にわたっています。
現在、1年間に出版されるマンガ単行本は1万点を超え(2006年度、出版科学研究所調べ)、総発行部数1億部を超える単行本作品も数多くあります。ストーリーがユニークで深く、テクニックにも優れている日本のマンガは、世界各国でも翻訳出版されています。
アニメーション
マンガとアニメーションは、その表現方法や技術、製作過程が大きく異なります。日本では第二次世界大戦後に東映アニメーション(旧東映動画、以下同)や虫プロダクションといったアニメーション専門会社が誕生し、商業用の劇場アニメ、テレビアニメが作られるようになります。1958年に日本初の長編劇場アニメとして『白蛇伝』(東映アニメ製作)が公開されます。またテレビアニメでは、1963年に日本初の30分連続TVアニメシリーズ『鉄腕アトム』が始まります。『鉄腕アトム』の放送開始と同時にアニメブームが巻き起こり、同年にはアメリカで『ASTRO BOY』として『鉄腕アトム』の放映が始まるなど、世界的にも大きな反響がありました。その後も日本のアニメーションは、様々な発展を遂げながら世界におけるその地位を確立し、現在では“アニメ”は、日本のアニメーションを指す言葉として世界中に浸透しています。
近年の劇場アニメでは、アメリカでヒットした『AKIRA』(1988年公開 監督・脚本:大友克洋)や『攻殻機動隊』(1995年公開/2008年公開 監督:押井守)、米アカデミー賞(長編アニメ部門作品賞)、ベルリン国際映画祭(金熊賞)を受賞した『千と千尋の神隠し』(2001年公開 監督・脚本:宮崎駿)など高い評価を得ている作品があります。さらにテレビアニメ作品にも『ドラえもん』『ドラゴンボール』『キャプテン翼』『ポケットモンスター』など世界中で放映されている作品が数多く存在しています。
国内のみならず欧米でその作品や活動が高く評価され、世界的に権威ある賞を受賞する個人のアニメーション作家も登場しています。近年では、2003年にアニメーション作家山村浩二が制作した『頭山』(2002年)が、世界最大規模のアニメーション映画祭であるアヌシー国際アニメーション映画祭においてアヌシー・クリスタル賞(最高賞グランプリ)を日本人作家の作品として初めて受賞、さらに同年の米国アカデミー賞の短編アニメーション部門に日本人作家の作品として初めてノミネートされました。
また、2008年にはアニメーション作家加藤久仁生が監督を務める『つみきのいえ』が、山村浩二の『頭山』に続き、アヌシー国際アニメーション映画祭アヌシー・クリスタル賞(最高賞グランプリ)を受賞、2009年の米国アカデミー賞では日本人初となる短編アニメーション賞受賞を果たしました。