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平成15年度芸術選奨 受賞者及び贈賞理由
| 部門 | 受賞者 | 贈賞理由 |
|---|---|---|
| 演劇 | 54歳 |
現代能楽集T「AOI/KOMACHI」( |
54歳 |
昭和55年に個人事務所を作ってから,毎年百本以上の戯曲を読んでやりたい劇を三本選び,舞台一筋に研鑽してきた成果が,今年度の「木の皿」(本多劇場,5月〜6月)と「詩人の恋」(本多劇場,9月〜10月)に花咲いた。ともにシリアスなテーマをぬくもりのあるユーモアと潤いのある親近感にくるんで表現し,観客に手渡したものである。 | |
| 映画 | 71歳 |
映画「わらびのこう |
67歳 |
どんな優れた芸術作品であっても最後の映写の段階で粗末に扱われれば元も子もない。デジタル技術の発展によって映像と音の再生については高い技術だけではなく,創造性が必要とされる。映写技師は単なる職人ではなく,映写環境を作り上げる,映写監督ともいうべき立場でなくてはならない。鈴木さんはこの仕事の重要性に早くから気づいていて,昭和51年に鈴木映画を設立以来,この道の第一人者として活躍,多数の映画監督に頼りにされ,各地の映画祭ではなくてはならない存在である。この顕彰によって,縁の下の力持ちである映写技師の仕事の重要性に映画界が目覚め,映写の仕事を志す人々に勇気を与えることを喜びたい。 | |
| 音楽 | 63歳 |
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団を率いて,その実力向上に務め,着実な成果をあげており,また「神々の黄昏」(東京文化会館,9月)の上演をもって完結させたワーグナーの「ニーベルングの指環」4部作において,わが国のワーグナー演奏史に残るべき質の高い演奏と充実した舞台を可能にするなど,指揮者としての総合的な実力が顕著である。 |
58歳 |
長年にわたる研究の成果を平成5年からシリーズで発表してきた,本條秀太郎の会「 |
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| 舞踊 | 46歳 |
新鮮な感性と優れた技術によって数々の演目に成果をあげた。 |
54歳 |
昭和50年に舞踊団「山海塾」を結成し,昭和55年以降,パリ市立劇場を中心に旺盛な作品制作活動を続け,度重なる欧米の巡回公演を通して日本の舞踏を世界の |
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| 文学 | 56歳 |
歌集『 |
57歳 |
宮本輝氏は美しい小説を書いた。冬が来ようとする頃,蜘蛛の子が糸を吐いて,それに乗って空高く舞い上がろうとする光景が,田園地帯にたまにみられるという。「雪迎え」と呼ばれる,このけなげにも美しい光景を,胸に抱いて生きる,老年,壮年,青年男女を登場人物とする長篇『約束の冬』(上・下)(文藝春秋,5月)において,著者は,今日の日本が失っているあるべき人間像の造型をこころざした。 | |
| 美術 | 71歳 |
平成15年,氏は東京都写真美術館での「川田喜久治展 世界劇場」(3月〜5月)において,代表作「地図」(写真集『地図』,昭和40年),「聖なる世界」(写真集『聖なる世界』,昭和46年),「ロス・カプリチョス」(写真集『世界劇場』,平成10年),「ラスト・コスモロジー」(写真集『ラスト・コスモロジー』,平成7年)など,ほぼ50年にわたる問題作の回顧展をひらき初めてその全貌を見せた。その凄みのある多彩な創造的作品群は多くの人に衝撃と感銘を与えた。また,氏の作品は海外においても高い評価を得ている。 |
56歳 |
愛知県美術館で開催された「戸谷成雄展 森の |
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| 放送 | 67歳 |
常に新しい手法に挑戦する実験精神。すべての作品に |
| 大衆芸能 | 56歳 |
自身の構成,演出による「五木ひろしライブコンサート」(日生劇場,9月)において日本の歌謡界に多大な業績を残した古賀政男作品に取り組み,創唱者に敬意を表す一方,自身の個性や持ち味を発揮し存在を強く印象付けた。大衆歌謡を原点に,伝統の継承と現代性を追求し実践。常に意欲的であり,精力的な活動を続けている。 |
64歳 |
「円朝祭」(イイノホール,7月)で演じた「 |
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| 評論等 | 55歳 |
著作『<<セロ弾きのゴーシュ>>の音楽論』(東京書籍,5月)は,楽器・テクニック・音程の三つの視点から,音楽の近代主義(と,同根の反近代主義)を超える地点に,演奏家と聴衆の心身の創造的相互関係としての「音楽」を論じた。発想は宮澤賢治の『セロ弾きのゴーシュ』に発し,諸々の哲学思想や音響論を検証しつつ,終始ゴーシュの世界に立ち還る。全体は賢治論としても優れ,これ自体一つの「作品」とも言える。 |
74歳 |
テレビ評論の重要性が指摘されながらも,目立つことの少ない世界にあって,その世界のパイオニアとして,40年を越えて活動されてきた功績は大きい。ライフワークとして『年間テレビベスト作品』(年間テレビベスト作品出版会,8月)の出版に取り組み,今年で25冊目の刊行となる。平成15年度版も自らの評論を記録し,自薦の優れた番組を活字化して関係者の証言を収録する。氏の長きにわたるテレビ評論の業績は,その努力とともに高く評価されるところである。 | |
53歳 |
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| 部門 | 受賞者 | 贈賞理由 |
|---|---|---|
| 演劇 | 51歳 |
「 |
| 映画 | 43歳 |
自由で斬新な感覚を闊達に採り入れながらも,古き良き日本映画の息吹も感じさせる,新鮮な青春映画「ジョゼと虎と魚たち」の演出は,この監督の資質が最もよく表れた仕事として,評価に値する。女性漫才コンビが主人公の「二人が喋ってる。」(平成8年),老人の幻想を扱った「金髪の草原」(平成11年)という,前二作にも共通して存在していた,今を生きる人間に対する健やかな期待のまなざしは,現在とこれからの日本映画界にとって貴重なものである。 |
| 音楽 | 37歳 |
バイロイト音楽祭(主役級として日本人初)など,ほとんどのヨーロッパ主要歌劇場で活躍する逸材。新国立劇場には平成13年にワーグナー「ラインの黄金」(フリッカ役)で初登場,続く平成14年「ワルキューレ」でも,本場で培った世界一級の実力を見事に証明したが,「カルメン」(タイトルロール)や「ドンカルロ」(エボリ公女)のアリアを歌った文化庁芸術祭オープニング「オペラ・ガラ・コンサート」(新国立劇場,10月)では,卓越した歌唱力と相まって,そのレパートリーの多彩さをも示し,改めて高く評価された。 |
| 舞踊 | 40歳 |
H・アール・カオス公演における |
| 文学 | 49歳 |
歌集『 |
| 美術 | 45歳 |
個展および |
| 放送 | 38歳 |
近年,テレビドラマを中心に,本格的な演技者として着実に芸域を広げてきた。とくに平成15年は「センセイの鞄」(WOWOW)で,適齢期を過ぎたOLの微妙な心の動きを活写したのをはじめ,「すいか」(日本テレビ),「マンハッタン・ラブストーリー」(TBS)など,台本読解力の高さを感じさせる多様な人物像の造型で,今後を期待させた。 |
| 大衆芸能 | 43歳 |
落語一筋に精進してきて24年目。滑稽噺,人情噺,芝居噺と芸の幅を広げ,演目も多くなり,芸の成果が実ってきた。「尻餅」(名張市青少年センター,11月),「蛸芝居」「盆唄」(ワッハホール,10月)など秀逸であった。東京の独演会も軌道にのって好評である。眠っている古典の研究,復活上演にも熱心で,また子供たちに落語に親しんでもらう「おやこ寄席」の活動,その絵本化も実ってきた。落語世界にかける情熱を思うとき,今後のさらなる展開が楽しみである。 |
| 評論等 | 55歳 |
著作『オディロン・ルドン |
※年齢は贈呈式(平成16年3月16日)時点

