「発掘された日本列島2015」展の開催のお知らせ

1 趣 旨

 全国で毎年約8000件近く発掘調査が実施されておりますが,国民がその成果に実際に触れる機会は,極めて限られています。このため,平成7年度から,その前年度などで特に注目された出土品を中心とした展示を構成し,全国を巡回することにより,国民が埋蔵文化財に親しみ,その保護の重要性に関する理解を深めることを目的として始めました。今回で第21回となります。

2 主 催

文化庁,東京都江戸東京博物館・東京新聞,富山県埋蔵文化財センター・北日本新聞社栃木県教育委員会・下野新聞社,岡山県立博物館・山陽新聞社,岩手県立博物館・岩手日報社,全国史跡整備市町村協議会,全国新聞社事業協議会

3 協 力

全国公立埋蔵文化財センター連絡協議会,全国埋蔵文化財法人連絡協議会,公益財団法人元興寺文化財研究所,共同通信社

4 会場及び会期

東京都江戸東京博物館 平成27年5月30日(土)~平成27年7月20日(月) 8週間
富山県埋蔵文化財センター  平成27年8月1日(土)~平成27年9月6日(日) 7週間
栃木県立博物館 平成27年9月19日(土)~平成27年11月1日(日) 7週間
岡山県立博物館 平成27年11月13日(金)~平成27年12月23日(水) 7週間
岩手県立博物館 平成28年1月14日(木)~平成28年2月28日(日) 7週間

5 展示内容

(1)新発見考古速報展

(2)特集1 復興のための文化力-東日本大震災の復興と埋蔵文化財の保護-

(3)特集2 全国史跡整備市町村協議会50周年記念

6 展示図録

『発掘された日本列島2015 新発見考古速報』文化庁編 共同通信社発行

<お問合せ>
文化庁文化財部記念物課
代表: 03(5253)4111
   (内線:2879) 

主な展示品

人の文様が付いた縄文土器

(1)人の文様が付いた縄文土器

けや木の平団地遺跡出土
 (岩手県滝沢市:縄文時代後期)

 人の文様が貼り付けられた縄文時代の深鉢です。顔や体の表現は写実的で女性のようですが,手が丸い環で表現され,現実の人なのか想像上の存在なのか分かりません。人の周りには蛇を表しているかのような隆線文様が施されています。
 【高さ45㎝ 滝沢市教育委員会所蔵】

機織形埴輪

(2)機織(はたおり)形埴輪

甲塚(かぶとづか)古墳出土
 (栃木県下野市:古墳時代後期)

 女性が機織りをしている様子を表した埴輪です。機織形埴輪は日本初の出土です。表面に残っていた顔料から彩色が復元されました。『古事記』には機織りが神聖な行為という記述があるため,当時の葬送儀礼において機織りが何らかの役割を果たしていたのかもしれません。
 【長さ73.2㎝ 下野市教育委員会所蔵】

蕨手刀

(3)(わらび)手刀(てとう)

平清水(ひらしみず)Ⅲ遺跡出土
 (岩手県野田村:奈良時代)

 鉄製の刀で,柄頭の形が早蕨(さわらび)の芽が巻いた状態に似ることから蕨手刀と呼ばれます。東北地方に出土事例がみられますが,本例のようにほぼ完全な形で出土することは極めて稀です。鉄製の刀身が木製の鞘に収まった状態であり,鞘には青銅製の金具が良好な状態で残存しています。
 【長さ62.6㎝ 野田村教育委員会所蔵】

越州窯系青磁(唾壺)

(4)越州(えっしゅう)窯系(ようけい)青磁(せいじ)唾壺(だこ)

大宰府関連遺跡群(堀池(ほりいけ)遺跡)出土
 (福岡県筑紫野市:平安時代)

 中国浙江省で製作されたとされる越州窯系青磁で,平安時代の日本では高級な陶器でした。また唾壺は日本では貴族の調度品として珍重されていました。越州窯系青磁の唾壺が完全な形で出土したのは日本初であり,極めて貴重です。
 【口径14.8㎝ 筑紫野市教育委員会所蔵】

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