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1 漢字の問題(審議)

 審議の最初にあたって,まず次のような事がらを決定した。


  1.  当用漢字表を,その制定当時の精神にそって守りぬくことを部会の基本態度として確認する。
  2.  その守りぬくための方法として,5か年間実施した経験により,現状に即するために,いくらかの修正は施されなければならないことを承認する。
    それに二つの意見がある。
    @ 教育上の立場――主として児童生徒の学習能力にかんがみて――から,修正は現在の字数より減らすべきことを,方針の一つとすべきであるとの主張。
    A 字数の増減は,やってみた結果でないとわからない。だれも不必要に増やそうとしているものはないのだから,特に減らすべきであるとの方針を事前にうたう必要はなかろうとする意見。
  3.  このAのほうの意見に従い,当用漢字表を再検討していくことを部会の当面の仕事とすること。その検討の要領は,
    @ 委員の良識により,現状に即して,「必要欠くべからざる」字を表について選択していく。しかしこのことは,教育漢字とは,その性質上別個のものである。
    A 現在痛感している諸方面からの希望要求と,そのデータとにより,表中の文字が出入することが予想される修正のことは,第2の段階とする。
    B @とAの仕事をしていく間に,代用語・代用字のことがおのずから考えられるべきである。

 以上によって,第1段階として当用漢字表を再検討したが,その結果は次のようになった。


第1読会の結果

第1読会の結果

第2読会の結果

 第1読会決定の削る字30字について再審議した結果

第2読会の結果

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