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9 ローマ字文のわかち書きの問題

ローマ字調査分科審議会

<<わかち書き部会>>

〔部会長〕

 長沼直兄

〔部会員〕

 遠藤嘉基  大塚明郎  金田一京助  小林英夫  田口りゅう三郎  中島健蔵  堀内庸村  松坂忠則

〔会議開催〕

 小委員会:第1回(昭和28.7.24)〜第2回(昭和28.9.21)
 部会:第1回(昭和28.11.17)〜第4回(昭和29.2.11)

〔提出資料〕

番外  分ち書き審議方針と研究文献【堀内委員】
番外  ローマ字の分かち書き辞典【堀内委員】
番外  東大ローマ字会の分ち書きの研究【堀内委員】
番外  ローマ字教育資料【堀内委員】
番外  Tango,wakatigaki,hinsi no bunrui【堀内委員】
番外  na のつけはなしについて【堀内委員】
番外  na をはなすこと【堀内委員】
わ1  わかち書き部会報告(案)【長沼部会長】
ロ2  ローマ字調査分科案議会わかち書き部会報告【長沼部会長】
    ローマ字文のわかち書きについて(第20回国語審議会総会へ報告)

 つづり方の問題が一応解決したあとを受けて,第10回分科会(昭和28.7.8)において,かねての方針どおり,ローマ字文のわかち書きについて,および,ローマ字教育についての審議をしていくことになった。このために部会を設ける必要があるが,部会を設けるには国語審議会総会の承認を経る必要があるので,正規の手続がすむまでは一応小委員会として審議を進めていくこととなった。
 第1回(昭和28.7.24)において,しばらくの間,特別に議題を設けずに,今後の審議事項について自由な話合いをしていくことになった。第19回国語審議会総会(昭和28.10.8)において,部会の設置が正式に認められ,昭和28年11月17日に第1回の部会を開き,審議方針について話し合った。第3回(昭和28.1.21)においては,委員の改選期を目前に控え,わかち書きの具体的な事項について審議をする時間がないので,一応ローマ字文のわかち書きについて,部会としての審議の方針と方法とを決定することとなり,以後その線にそって審議を進め,一応の成案を得て,第14回分科会(昭和29.3.2)に提出した。その結果を次のとおり「ローマ字文のわかち書きについて」としてとりまとめ,第20回国語審議会総会(昭和29.3.15)へ報告し,異議なく承認された。

ローマ字文のわかち書きについて

(ローマ字調査分科審議会わかち書き部会報告)


 わかち書きは,日本語をローマ字で書き表わす際の正字法の一部であって,文法と密接な関係をもっていることはいうまでもないが,本来,実用的なものであるから,理論のみにとらわれず,国民一般に読みやすく書きやすいことを主とすべきである。
 審議にあたっては,問題となるような具体例を多く集め,文法との関連を考慮しながら検討を加え,その後に大局的見地から再検討のうえ決めることが適当と思われる。

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