国語施策・日本語教育

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議事 懇談

土岐会長

 京都から吉川委員が来られているから,京都方面の意見をお話ししていただくことにしたい。

吉 川

 御指名により5分ばかり申し上げる。京都からは,わたくしと遠藤・桑原の3人が委員になっているが,欠席が多く,わたくしのごときは本日はじめて出席した次第である。それは単に怠慢のせいだけではなく,旅費が出ないので,ほかの用事にひっかけて出てくるためである。
 京都ではときどき3人が話し合っているが,われわれは審議会の部外者のような立場にいる。本日各部会の報告を聞いていると,熱心に審議されていることがよくわかった。部外者のように聞いていて気のついたことを,個人の立場として申し上げる。
 ローマ字のつづり方の表ができたことはうれしい。
 漢字部会に出席していないのでいて失礼だが,部会では,応用のきく構成要素を含む字であるかないかを考えていただきたい。
 公用文部会には,ますます御奮闘願いたい。なお,公用文部会の中に,漢語の部会がなくてもよいか。二つの漢字を続けて,かってな新語を作ることがほかの官庁に多い。国語混乱の根拠が公用文にある場合が多い。
 次に総体的な問題として,委員に心理学・社会学方面のかたと詩人とが加わらなければ,周到ではないと思う。

土岐会長

 心理学には波多野委員がおられ,経済学には都留委員が加わっておられ,広い意味で社会学・経済学方面のかたもおられる。が,なお委員の充実をはかっていきたい。
 本日は出席されたかたも多く,充実した御討議があり,また回答案もできあがってありがたい。総会は来年1月末か2月中に開きたい。その間にまとまった事項についてさらに審議願いたい。

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