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開会・土岐会長あいさつ

土岐会長

 お忙しいところをお集まり願って恐縮である。これから国語審議会第20回総会を開く。大臣・次官ともに御多忙のため,大臣あいさつはあとにして,まず,国語課長から庶務報告をお願いする。

白石国語課長

 庶務報告として特に申し上げることはない。ただ,事務のうえからきょう1日で今期の総会を終えていただければ,好つごうである。

土岐会長あいさつ

 本日は,会議次第にあるように,多くの審議事項があるので,できるだけ時間を有効に使ってほしい。
 今期,すなわち昭和27年から29年までの国語審議会は,27年6月最初の総会を開き,漢字・表記・標準語・法律公用文・術語・固有名詞の6部会を決定,7月には,ローマ字調査分科審議会も第1回の会合を開いた。その後,今日までに総会を開くこと5回,別にローマ字調査分科審議会14回,全部会の会合数110回以上にのぼった。その間,27年12月の第17回総会では,学術用語分科審議会から依頼の「学術用語の表記について」に対する回答を決定し,先方に回答するとともに文部大臣に報告。越えて28年3月の第18回総会では,「ローマ字のつづり方」を議決し,文部大臣に「ローマ字つづり方の単一化について」を建議。次の28年10月の第19回総会では「町村の合併によって新しくつけられる地名の書き表わし方について」を決定,内閣総理大臣に建議,文部大臣に報告した。
 本日の総会では,ローマ字教育,ローマ字文のわかち書き,当用漢字の問題,標準語の問題等についての報告,「法令用語改正例」「外来語の表記」の建議案が審議されることになっている。
 これらの成果をあげ得たことは,委員各位の御努力によるところと深く感謝している次第である。なお,具体的方策としてまとまるに至らなかった審議については,やがて次期の国語審議会によって,じゅうぶん考慮していただきたいと思う。

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