国語施策・日本語教育

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6 ローマ字教育の問題

<<ローマ字調査分科審議会>>

〔分科会長〕

有光次郎

〔分科会委員〕

石井庄司  遠藤嘉基  大塚明郎  桑原武夫  下村 宏  田口りゅう三郎  照井猪一郎  中島健蔵  野間忠雄  波多野完治  吉田甲子太郎  

〔分科会開催〕

第1回(昭和29.11.1)〜第17回(昭和31.6.14)
(注)今期の分科会には部会が設けられなかった。

〔提出資料〕

教1 審議資料(1)【国語課】
 これは,第2回(昭和29.11.26)から,第4回(昭和30.2.4)に至る審議において,各委員から出た意見をまとめたものである。

教2 審議資料(2)【波多野委員】

教3 ローマ字研究読本〔審議資料(3)〕【遠藤委員】

教4 審議資料(4)【大塚委員】

教5 審議資料(5)【照井委員】

教6 国語教育とローマ字教育(要綱)〔審議資料(6)〕【遠藤委員】

教7 国語教育におけるローマ字教育について(案)(ローマ字調査分科審議会報告)【有光分科会長】

教8 国語教育におけるローマ字教育について(案)(ローマ字調査分科審議会報告)〔教7の修正案〕【有光分科会長】


 今期のローマ字調査分科審議会に属する委員は,国語審議会令第7条によって,昭和29年10月14日に大臣の指名があり,第1回分科会は,第23回国語審議会総会(昭和29.11.1)の休憩時間を利用して開き,分科会長の互選を行った。投票の結果,有光委員が分科会長に決まり,新分科会長のあいさつがあって閉会,実質上の審議は第2回以後に行われることとなった。
 第2回分科会(昭和29.11.26)では,まず,分科会がさしあたって審議すべき事項として,ローマ字教育についての事がらと,ローマ字文のわかち書きのしかたについての事がらとの二つが重要なものであるが,そのどちらを採り上げるかについて,自由討議の形式で話し合ったところ,どちらを先に,どちらをあとにということが決めにくいほど,両方とも重要であり,また,お互に関連し合っている事がらであるが,一応,ローマ字教育問題を採り上げることとなった。
 ところで,実際の審議にはいるまえに,次のような意見が出た。すなわちローマ字教育の問題は,単に国語審議会だけで処理すべき事がらではなく,初等中等教育局所管の教育課程審議会の審議事項と密接な関連をもっているから,分科会として,この問題についての審議を始めるに先だって,教育課程審議会ともじゅうぶんに話し合い,互にローマ字教育についての見解・意見を知っておいたほうがよくはないかというのである。
 分科会としては,いろいろの角度から以上の意見を検討した結果,これを採択し,事務当局を通じてこの意向を教育課程審議会へ伝えたが,当時,教育課程審議会は委員の発令がすんだばかりで,事実上の発足はしておらず,また,近い将来にその見通しもないということであったので,やむをえず同審議会との話合いは,一応延期して,適当な時を待つこととなり,分科会は独自の考えで審議を進めていくこととなった。(なお,この話合いは,けっきょく行われなかった。)

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