国語施策・日本語教育

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議事 文部大臣あいさつ

土岐会長

 大臣が見えたから,ここでごあいさつを願うことにしたい。

松永文部大臣あいさつ

 わたくしはこの7月に文部大臣に就任した松永であります。きょうは早くから出席してみなさんの御意見を聞きたかったのですが国会のほうが忙しく,また,総理大臣が病気のため代理で方々公式の式場を回っていたためにたいへん遅刻をいたしましたことをおわびいたします。
 申すまでもなく国語・文字の問題は,教育・学術・文化の発展に深く関係する事がらであり,また,日常の社会生活ともきわめて密接なつながりをもつ大事な事がらであります。
 明治以来国語の改善が各方面で論議され,政府においてもこれを重要な国策の一つとして多年努力してきました。それらの努力が戦後実を結び,当用漢字,現代かなづかいを中心とする一連の国語改善策の実施となり,これが政府部内だけでなく国民の理解と協力とを得て社会の各方面にも広く採用され,わが国文化の普及向上に貢献してきたことは,まことによろこびにたえないところであります。
 国語審議会は長年にわたって政府を助けてこれらの重要かつ困難な仕事を推進してこられたのでありまして,その御功績に対し深く感謝の意を表します。しかしながら国語改善の実をあげるためには,なおいろいろの点において解決しなければならない問題が残っていると考えられます。委員各位におかれましては,御多忙のこととは存じますが,どうかこの重要な問題を解決するために,じゅうぶん御審議くださるようお願いいたします。
 御審議をいただいたことについては,これをその施策の資料としその趣旨の実現に努力してまいりたいと存ずるしだいであります。
 なお,多忙のためあとは議事録で拝見することとし,きょうはこれで失礼いたします。

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