国語施策・日本語教育

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開会 庶務報告(国語課長)

土岐会長

 ただ今から第37回総会を開く。きょうは今期の最後の総会になる。次第書きのとおりの順序で議事を進めるが,はじめに国語課長から庶務報告がある。

庶務報告(白石国語課長)

  1.  まず,委員の異動について報告する。
    •  下村宏委員が,さる32年12月10日死去された。後任委員は欠員のままである。
    •  話しことば部会に,次のとおり専門調査員を設けた。国立国語研究所員大石初太郎氏,同上甲幹一氏,東京女子大学助教授森岡健二氏,任期はいずれも32年12月20日から33年11月30日までである。
    •  故永田清委員(32年11月3日死去)の後任として,杉本亀一氏(日本放送協会報道局長)を委嘱した。任期は33年4月1日から同11月30日までである。
    •  丸野不二男委員が,毎日新聞社定年退職のため,33年6月10日辞職,その後任として若原三雄氏(同社用語委員)を委嘱した。任期は33年6月23日から同11月30日までである。
    •  岩永信吉委員が,共同通信社ロンドン支局長に転任のため,33年8月1日辞職,後任として坂田二郎氏(同社整理局長)を委嘱した。任期は33年9月16日から同11月30日までである。
    •  山田吉弥委員が,さる33年10月死去された。後任委員は欠員のままである。
  2.  産業経済新聞大阪本社印刷局活版部長から国語審議会会長あてに,同社で作製した当用漢字表以外の漢字(1345字)の字体について質問があり,会長から次のように回答した。
    「拝啓 かねがね国語問題の解決について御協力をいただき厚く感謝します。
    7月12日付けのお問い合わせについて,貴社案は種々御苦労なされたものであって,これを紙面に実施され世に問われることは,きわめて有益なものがあると思います。国語審議会では,まだ当用漢字表外の漢字の字体について審議しておりませんので遺憾ながら国語審議会としてははっきりとしたことが申し上げられませんが,貴社案は貴重な資料であり,またその実施の成果は有力な参考資料となることと思います。今後ともよろしく御協力をお願いします。敬具」
    (国語審議会会長から産業経済新聞大阪本社印刷局活版部長あて)
  3.  10月13日「言語政策を話し合う会」から文部大臣あて陳情書および国語審議会会長あて建議が提出された。
  4.  日本新聞協会事務局長から「活字字体統一に関する講演会」を,この11月21日に開催するにつき国語審議会に対して講師派遣の要請があった。

土岐会長

 はじめに,故山田吉弥委員に対して黙とうをささげたい。
 (一同起立,黙とう。)

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