国語施策・日本語教育

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2. 固有名詞の書き方の問題 地名・人名の書き方について(報告)

地名・人名のかな書きについて

第1部会報告

 今日,世間では,地名・人名をかな書きにする向きがふえてきた。
 こういう現状にかんがみ,また,「公用文作成の要領」(昭和27.4.4.内閣閣甲第16号依命通知)の4「地名の書き表わし方について」,5「人名の書き表わし方について」にかえりみて,一般に,地名・人名は,さしつかえない限り,かな書きにしてもよいのだ,という見解をはっきりさせることの必要を認める。
 ただし,かな書きにしてもよい場合をいちいち列挙することは,事実上不可能である。したがって,適用の範囲や場面は,けっきょく,当事者の判定にまたなければならないであろう。
 なお,かな書きにする場合のかなづかいは,現代かなづかいによることが望ましい。また,文章は普通ひらがなで書かれているので,そこに地名・人名をかなで書く場合には,かたかなで書くほうが読みやすいと思われる。(ここで,地名・人名というのは,日本の地名・人名にいちおう限定している。)

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