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語形の「ゆれ」の問題 第2部会審議報告

第2部会審議報告

 第2部会は,昭和34年5月19日の第1回以来18回の会合を開きました。
 この部会は,前期の話しことば部会とはやや異なり,新聞・放送等マスコミとの関係を考えることになっていますので,しぜん,文字の問題などを扱うことにもなってきます。そこで,国語の語形の「ゆれ」の問題を取り上げることにしました。
 国語の中には,表記・発音・アクセント・語法の各方面において,語形が確定しないでゆれていて,そのいずれを採ってよいか迷うものが多数あります。したがって,そのような語形のゆれの整理統一を図ることは意義のあることと考えられます。今回は,それらのうち,漢字表記のゆれと発音のゆれとに限って審議しました。
 初めは,各種の資料から漢字表記あるいは発音のゆれている語を集め,一語一語についてその標準形を選ぶ方針で,漢字表記のゆれについては第1読会を終わったのでありますが,その後,問題の所在なり,全体の傾向なりを示す白書のような形にまとめることになりました。そして,審議のいちおうの結論として,別冊「語形の『ゆれ』について」が作られたのであります。このうち,第1部「漢字表記の『ゆれ』について」は,かなりまとまったものになっていますが,第2部「発音の『ゆれ』について」のほうは,審議回数の関係で,審議がじゅうぶんでないうらみがあります。そこで,全体として,さらに審議を重ねる必要があることを認め,次期国語審議会において継続審議して最終的な結論が得られることを希望するしだいであります。

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