土岐会長

　これまでの国語審議会の審議について，事務局から報告がある。
（白石課長，これまでの国語審議会の審議について，配布の刷り物「国語審議会建議・報告一覧」によって説明する。表には昭和25年（第７回総会）から出ているが，昭和24年にあたらしいしくみによって発足した。回数はそのときから数えている。最後の昭和33年11月18日の総会で決まった「送りがなのつけ方」については，各省庁・新聞・教育方面に連絡し，各方面の意見を調整のうえ，実施の方法を考慮中である。）

〔国語審議会建議・報告一覧〕

昭和25.6.12 （第7回総会）
「国語問題要領」を可決，文部大臣に報告
昭和25.10.30（第8回総会）
「法令の用字用語の改善について」を可決,文部大臣・法務総裁に建議
昭和26.5.14（第11回総会）
「人名漢字に関する建議」を可決，文部大臣・法務総裁に建議
　　○昭和26.5.25「人名用漢字別表」
　　（内閣訓令第１号・同告示第１号）公布
昭和26.10.23（第12回総会）
「公用文改善の趣旨徹底について」「公用文の左横書きについて」を可決，前者を内閣総理大臣・文部大臣に，後者を内閣総理大臣に建議
昭和27.4.14（第14回総会）
「これれからの敬語」を可決，文部大臣に建議
昭和28.3.12（第18回総会）
「ローマ字のつづり方」を可決，文部大臣に「ローマ字つづり方の単一化について」を建議
　　○昭和29.12.9 「ローマ字のつづり方」
　　（内閣訓令第１号・同告示第１号）公布
昭和28.10.8（第19回総会）
「町村の合併によって新しくつけられる地名の書き表わし方について」を可決，内閣総理大臣に建議，文部大臣に報告
昭和29.3.15（第20回総会）
「法令用語改正例」を可決，内閣総理大臣に「法令用語改善について」を建議，文部大臣に報告
外来語の表記，当用漢字補正案，ローマ字教育，ローマ字のわかち書き，標準語等の諸問題について文部大臣に報告
昭和30.7.12（第28回総会）
「かなの教え方について」を可決，文部大臣に報告
昭和31.7.5（第32回総会）
「話しことばの改善について」を可決，文部大臣に建議，「正書法について」「同音の漢字による書きかえ」「国語教育におけるローマ字教育について」を可決，文部大臣に報告
昭和33.11.18（第37回総会）
「送りがなのつけ方」を可決，文部大臣に建議