国語施策・日本語教育

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議事 運営委員会設置

阿部会長

 ただ今から開会する。この前は病気で欠席し,きょうは国会に用事があったため開会の時刻がおくれ申しわけない。
 前回まで,いろいろご意見を述べていただいたが,きょうも引き続いてご意見を伺いたい。
 どなたからもご発言がないようだが,これからこの審議会をどう進めていくかについて,前に,運営委員会のことを言ったが,これについては,わたくしとしては,しっかりした考えをもっていたわけではない。このような大きな会では,問題も多岐にわたり,会長ひとりでは運営が困難である。そこで,運営委員会というようなものを設けたらどうかと思ったのであるが,この運営は国語審議会の会議を進行させるための手続きを相談するだけで,内容について審議するものではない。皆さんのご意見を整理し,どういう問題に取り組んでいくかを相談して,総会の承認を得た上で実行したいということであるが,どうか。ほかに適当なご意見があれば承りたい。

相良委員

 運営委員会を設けることに賛成する。

阿部会長

 ほかにご意見はないか。どうしても運営委員会を設けなければならないとは考えていない。

西尾委員

 お話のような運営委員会を設けることに賛成する。試みにわたくしは今までの自由討議のときに各委員から出たいろいろの問題を次の三つに整理してみた。(1)これまでの国語審議会でやってきたものの整理をし,その成果を検討すること,(2)国語研究所の研究の成果との関係について考えること,(3)今度の審議会の計画,つまり何を審議するかということである。こんなふうに自由討議から運営委員会に移り,問題を考えていけば,だんだん進んでいくのではないか。運営委員会を設置することに賛成する。

八木委員

 前に運営委員会の話があった。運営委員会と小委員会とはどう違うかの話が出たので,わたくしは,これについて,運営委員会は,この会をどう進めていくかという事務的な手続きをするためのものであり,小委員会は,内容についてほんとうの審議をするもので部会や分科会に相当するものであると説明した。そのときに,わたくしは単に質問に対して説明をしただけで,運営委員会を設けることについては,賛成も反対もしなかった。それに対して松下委員は反対された。これはどうも運営委員会の性質がよくわからないという話から察すると,運営委員会は,ある程度の政治的権力をもつというふうに考えておられたらしいように受け取れた。先ほどの会長のお話のように,いつも40人,50人という大ぜいが集まって国語審議会を運営することは困難であるから,少数のものが世話役となって事務的な手続きをすることは適当と思う。そこで,きょうは,運営委員会を設けることに賛成であることを申し上げておく。

滝川委員

 八木委員におたずねする。運営委員会で問題をまとめて総会にもっていくのか。題目を考えて総会にかけるのか。

阿部会長

 わたくしからお答えする。運営委員会は,国語審議会の会議を進行するための手続きをとるだけのものである。

滝川委員

 その場合,内容まで考えるのか,問題だけを出すのか。

阿部会長

 運営委員会で決めたものを総会にはかり,承認を得た上で実行するのである。

村上委員

 運営委員会の構成は,どうするのか。

阿部会長

 はっきり決めてはいないが,4人か5人にお願いしたらどうか。

村上委員

 賛成である。

阿部会長

 運営委員会を設けることに異議はないか。(賛成)
 本来なら投票によるのが民主的であるが,少々おおげさでもある。これに代わる方法として,どうしたらよいか。ご希望のかたはないか。ご希望のかたもないようだから,会長に人選をご一任願うということではいかがか。(賛成)

阿部会長

 では,申し上げる。会長,副会長は含めることにして,このほかに,石井庄司,久保田万太郎,細川隆元,森戸辰男,諸井貫一,横田実各委員,以上6人のかたにお願いする。ご承認を願いたい。

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