国語施策・日本語教育

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次第 かな部会の報告について/今後の会議日程について

久松かな部長

 かな部会は,送りがなについての審議にはいって以来,現在行なわれている告示「送りがなのつけ方」に基づいて審議検討を進めてきた。ここ数回は,「送りがなのつけ方」のまえがきに掲げられてある3か条の方針のうち,その第1の方針,つまり「活用語およびこれを含む語は,その活用語尾を送る。」という方針だけによって,送りがなをつけてみたらどうなるかということについて,具体的に検討を続けてきた。
 この過程で問題となった点については,すでに,第64回総会でその一部をご報告し,また,前回の第65回大会では,資料「活用語尾に限定した送りがなについて」〔総−13〕に基づいてに語報告したのであるが,本日,改めてご報告するしだいである。
 その検討の過程で問題となった点を大きく要約すると,次の2点,すなわち,

  @  活用語の中には,活用語尾だけでなく,それ以外の部分も送る必要があるかどうか,今後さらに検討を要する必要がある。
A  活用語尾であっても送る必要があるかどうか。今後さらに検討を要するものである。

ということである。
 そこで,かな部会としては,これら問題のある語例を集め,品詞別に立てられている現行の通則から離れて,さらに具体的に検討を進めていくことにした。
 本日,お手もとに配布してある資料「送りがなつけ方に関する語の構造別語例一覧」〔総−15〕は,これまでのかな部会の審議経過の具体的な報告資料であると同時に,今後の具体的な審議のための資料である。
 また,この資料は,これまでの部会の審議で指摘された問題点を要約したものではなあるが,この資料に即しての検討は,まだ手をつけていないので,用語や用例について不適当なものがあるかもしれない。
 もちろん,送りがなの審議には,これだけの語例ではじゅうぶんでないので,今後はさらに多くの語例を集めそれについても検討していく予定である。
 本日は,この資料をごらんいただき,送りがなのつけ方について,委員のかたがたから具体的なご意見をたまわり,今後の部会審議に反映していきたいと思っている。

前田会長

 ただいまの,かな部会長の報告に対し,補足説明なり,意見なりがあれば承りたい。(意見なし。)特に意見がないようであるから,事務当局から,今後の会議日程について説明を伺うことにする。(金田国語課長から今後の会議日程について説明。)

柴田委員

 会議の日程については了解したが,今後の審議の結論をどういう形で結んでいくのか,この点についての会長の見通しをお聞きしたい。

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