国語施策・日本語教育

HOME > 国語施策・日本語教育 > 国語施策情報 > 第9期国語審議会 > かな部会

かな部会 第23回〜37回概況

〔概 況〕

<第23回>
 動詞と関連があると思われる名詞の処理について,これまでに出ている意見を整理し,次のようにした。(1)活用を伴わないもの。(例:山,川)…送りがなをつけない。(2)名詞として固定したと認定したもの。(例:帯,趣)〔音訓表で名詞形の出ているもの。〕…送りがなをつけない。(3)連用形が名詞として使われるもの。(例:動き,戦い)…送りがなをつける。(4)許容……省くことができる。(語を限定しない。)

<第24回>
 複合した用言の送りがなのつけ方について最終的な検討を行なって,次のようにまとめた。(1)構成する各用言の,それぞれの送りがなをつける。(2)構成する前部分の動詞の送りがなは,他と紛らわしくないと考えられる場合には,省くことができる。

<第25回〜第26回>
 複合名詞の送りがなのつけ方について,いろいろの意見が出たが,大勢は,単独の語に準じて送り,記号的なものとか,慣用的なものとかは,送りがなを省くことになった。これで,単独の語,複合語を通しての送りがなのつけ方の審議を終え,総会に提出するためのまとめを作成するために小委員会を設置した。

<第27回〜第29回>
 小委員会が作成した「現行の「送りがなのつけ方』とこれまでの審議のまとめの比較」に基づいて審議し,総会への報告について検討した。なお,その過程で,複合名詞には,送りがなをつけないことにしようという意見が強く,この意見に従った「改定送りがなのつけ方(案)」を作った。この「改定送りがなのつけ方(案)」を第1回合同会議(昭和45.3.13)に提出した。

<第30回〜第32回>
 第1回合同会議で問題となった次の点について検討した。(1)「一般社会」という用語について,(2)教育への適用について,(3)「標準」と「基準」について,(4)用例集の作成について,(5)まえがきの規定について,(6)趣旨の説明文の作成について,(7)各通則における「…できる」の意味について,(8)漢字部会の「当用漢字改定音訓表(案)」の付表に掲げてある語の送りがなのつけ方について。あわせて,「当用漢字改定音訓表(案)」で新しく採用している訓による語や例欄に掲げてある語をも加えて,第2回合同会議(昭和45.4.10)に提出する修正案を作成した。なお,「改定送りがなのつけ方(案)」について,委員が文書で提出した意見について検討をし,修正案の参考とした。

<第33回〜第35回>
 第2回合同会議で出た意見に基づいて,「改定送りがなのつけ方(案)」の「まえがき」および「通則」の検討を行なった。また,合同会議で要望のあった「前文」を添えることになった。なお,「改定送りがなのつけ方(案)」を具体的に適用した参考用例の検討をした。

<第36回>
 第3回合同会議で出た意見および委貝が文書で提出した意見等を参考にして,「改定送りがなのつけ方前文(案)」および「改定送りがなのつけ方(案)」を最終的に検討し,了承した。あわせて,「現行の『送りがなのつけ方』と『改定送りがなのつけ方』との対照表」を了承し,総会に提出することを確認した。

<第37回>
 「改定送りがなのつけ方(案)」,「現行の『送りがなのつけ方』と『改定送りがなのつけ方』との対照表」を,部会から総会に報告し,部会の試案として公表することを希望することを確認した。

トップページへ

ページトップへ