国語施策・日本語教育

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一般問題小委員会 第2回〜18回概況

〔概況〕

<第2回>
 今後この委員会で取り上げる議題について懇談し,「国語施策と教育との関連」について審議することとなった。このため,学校教育関係の委員3名〔遠藤五郎,実方亀寿,平田幸男各委員〕がこの委員会に参加することとなった。

<第3回〜第4回>
 文部省関係官から,学習指導要領の改訂の考え方および学校教育関係事項の説明をした後,学習指導要領の改訂の考え方や主として漢字教育の問題をめぐって,質疑応答や意見の交換を行なった。
 また,当用漢字別表を制定したいきさつ,および,当用漢字別表の性格について検討し,国語審議会で教育のことをどのように取り扱うかについて討議した。

<第5回〜第6回>
 一般社会での国語表記の基準と教育での取り扱いについて討議した。この討議では,漢字の字種・音訓については,義務教育では,一般社会の基準とするもののすべてを指導する必要はなく,その基礎的なものを指導すればよいということなどを話し合った。
 また,義務教育での漢字の指導について,「読み」と「書き」とを分離して行なってはどうかという提案があった。
 この審議経過を,第72回総会(昭和44.3.10)に委員長から報告した。

<第7回〜第13回>
 第72回総会での経過報告をもとにして,義務教育で取り扱う漢字の性格,漢字の「読み」,「書き」指導の問題等について審議した。
 また,阿部委員が提出した「漢字の読み書き分離指導の調査実験要望」を中心に,義務教育における漢字の「読み」と「書き」との指導について討議した。
 なお,漢字の指導と関連して「かなの教え方について」の資料に基づいて検討した。また,当用漢字別表制定の際の「主査委員長報告」から抜き書きした資料を参考にして義務教育で考慮すべき「基礎となる漢字」とは何かについて話し合った。
 また,木内委員が「審議を能率化するためのメモ」を提出した。この内容は,根本的には総会で審議すべき事がらと思われるが,前期の小委員会報告と関連するところもあるので,問題点を整理する意味で,意見を交換した。
 さらに「ふりがな」について審議した。
 以上の経過は第73回総会(昭和44.12.5)に委員長から報告した。

<第14回〜第17回>
 第73回総会に阿部委員が提出した「国語施策と国語教育との関係に関する一提案」について意見を交換した。
 これに関連して志田委員が「国語表記と教育との関連について」を提出し,これについて意見を交換した。また,小学校・中学校・高等学校における国語教育に関係する制度や事業の現状をめぐって意見を交換した。

<第18回>(昭和45,5.16)
 今までの審議の結果をまとめ,「一般問題小委員会審議経過報告(案)」として,総会に提出することを承認した。

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