国語施策・日本語教育

HOME > 国語施策・日本語教育 > 国語施策情報 > 第9期国語審議会 > 漢字部会・かな部会合同会

漢字部会・かな部会合同会

〔司会〕

古賀逸策(副会長)

〔会議開催〕

第1回(45.3.13)〜第3回(45.5.8)

〔資料〕

〔概 況〕

 漢字部会・かな部会合同会議は,第4回の運営委員会で,国語審議会のその後の日程について検討した結果,開催することとなった。
 これは,両部会の案をいきなり,総会に提出し,報告するよりも,互いに他の部会の案の内容をよく知り,質疑・調整を行なってから,総会に提出すべきであるとの考えから,開くこととしたものである。
 なお,この合同会議には,両部会に所属する委員のほか,国語審議会委員は,だれもが出席して,審議に加わり,意見を述べることができるようにした。

<第1回>(昭和45.3.13)

  1.  漢字部会長が「当用漢字新音訓表(案)」について,次いで,かな部会長が「改定送りがなのつけ方(案)」〔仮称〕について,それぞれ配布資料に基づいて報告・説明を行なった。
  2.  両部会の案の全般的な事がらについて意見の交換を行ない,さらに,細部に関する事がらについては,3月20日までに,各委員から意見を文書で提出することとした。
  3.  第2回の合同会議を4月10日に開くこととした。

<第2回>(昭和45,4.10)

  1.  漢字部会長が「当用漢字改定音訓表(案)」〔前文,表の見方,音訓の移動について,付表〕について,また,かな部会長が,「改定送りがなのつけ方(案)」について,それぞれ,配布資料に基づいて説明した。
  2.  両部会の改定案に対して,法令関係の立場からの意見があり,また,漢字部会では「目安」といい,かな部会では「標準」といっている点について,および,「一般の社会」という表現の内容が,両部会の間で微妙な違いがあるように思われる点について,できれば,両者を一致させるべきではないかとの意見があった。そのほか。前文や案の内容の細部にわたることについても,活発な意見の交換を行なった。
  3.  両部会の審議の進行状況からみて,4月20日に予定している総会を延期したほうがよいと思われること,および,今後の日程を・翌日開く予定の第5回運営委員会で決めることを了承した。

<第3回>(昭和45.5.8)

  1.  司会の古賀副会長から,特に,「本日は,部会の所属を離れて国語審議会委員としての立場で御検討願いたい。」との発言があった後,漢字部会長が「当用漢字改定音訓表(案)」〔前文,表の見方,音訓表,付表,音訓表の修正について,いわゆる異字同訓の漢字の用法〕について説明した。次いで,かな部会長が,「改定送りがなのつけ方(案)」〔前文,送りがなのつけ方,現行の「送りがなのつけ方」と「改定送りがなのつけ方」との対照表〕について,それぞれ配布資料に基づいて説明した。
  2.  両部会の案に対する質疑応答のほか,両案の取り扱いについて意見があり,合同会議の席上では時間のつごう上結論に達せず,その処置を運営委員会ではかることとした。
     なお,以上のほか,昭和45年4月6日に,合同会議の小委員会を開いた。

トップページへ

ページトップへ