国語施策・日本語教育

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次第 文部大臣あいさつ/文化庁長官あいさつ

前田会長

 では,第9期最初の総会にあたって,文部大臣からごあいさつがある。

〔文部大臣あいさつ〕

 一言ごあいさつを申し上げます。このたび国語審議会の委員をお願いいたしましたところ,みなさまにはきわめて御多忙にもかかわらず,こころよく御承諾をいただきましてまことにありがとうございます。今期は,一部新しく委員をお迎えいたしましたほかは,前期の委員のほとんどのかたがたに,御留任をいただきました。引き続きよろしくお願いいたしたいと存じます。
 文部省は,このたびの行政機構の簡素化に関する法律改正に基づいて,文化局と文化財保護委員会を発展的に解消し,これらの文化行政を一元的に処理するために,さる6月15日新しく文化庁を設けました。その初代長官に今日出海氏をわずらわすことができました。またこの法律改正に伴い,国語審議会令の一部が改正されまして,国語審議会は今後文部大臣または文化庁長官の諮問機関ということになりましたので,御了承をいただきたいと思います。
 昭和41年6月13日に開かれました前期の国語審議会の冒頭において諮問いたしました国語施策の改善の具体策につきましては,2年間にわたり熱心な御審議をいただき,さる5月27日第69回総会において,漢字・かなの両部会から中間報告とともに,国語施策のあり方についての今後の方向を明示せられたのであります。今期はこれらの審議の成果の上に立って。諮問いたしております事項について引き続き御審議をお願いするしだいでございます。
 国語の問題は,いまさら申し上げるまでもなく国民の生活に直接つながる日本文化の重要な問題の一つであります。みなさまには,はなはだ御苦労のこととは存じますが,この諮問に対する適切な答申をいただきますように,慎重に御審議くださることを重ねてお願い申し上げましてごあいさつといたしたいと思います,どうぞよろしくお願いいたします。

前田会長

 引き続いて,今文化庁長官のごあいさつをお願いする

〔文化庁長官あいさつ〕

 このたびは思いがけなく初代の文化庁長官を命ぜられました。どうぞよろしくお願いいたします。この国語審議会は,このたび文化庁の所管する審議機関となりました。本日こうしてみなさまにお目にかかり,ごあいさつのできましたことは私にとりましても,たいへん光栄に存ずるところでございます。ただいま文部大臣のあいさつにもございましたように,国語の問題は国民の日常生活や思想はもとより,教育学術や文化等に深いつながりがございまして,わが国文化の基礎をなす,まことに重要なものであると考えておるしだいでございます。私自身,作家といたしまして個人的にも非常に大きな関心を寄せているところでございます。しかしながら,国語問題につきましては,国語審議会のような機関におきまして行なわれる広い立場に立っての御審議にまって公正に処理することがたいせつなことだと考えるしだいでございます。さいわいにして国語審議会では,昭和41年の6月から文部大臣の諮問にこたえられて,熱心な御審議が続けられました。ただいま大臣からお話がありましたように,きわめて適切な方向が出ているように存ずるしだいであります。どうか委員のみなさまがたにおかれましては,従来の成果もふまえて,具体的な改善案をお示しくださることを,私からも重ねてお願いするしだいでございます。

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