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かな部会 第26回〜43回概況

〔概 況〕

<第26回>

 「当用漢字改定音訓表(案)」の修正案で追加になった訓のうち,送りがなのつけ方が問題となる語を検討した。また,漢字3字以上で書き表わす複合名詞の送りがなのつけ方を,資料に基づいて,1語1語,各委員に意見を聞いた。

<第27回>

 4回開いた小委員会の討議内容の中間報告を受けた。なお,前文に掲げる改定送りがなのつけ方の「適用範囲」をどのように考えるか検討したが,いちおう,試案のまま,「法令・公用文書・新聞・雑誌・放送を含む一般の社会」としておくことにした。

<第28回>

 複合の語の通則の立て方を変更し,通則6,7,8をまとめて,単独の語に準ずる複合の語の通則として一つにまとめ,単独の語に準じない「通則9」を「通則7」とした。

<第29回〜第31回>

 3回にわたって開いた「当用漢字改定音訓表(案)と改定送りがなのつけ方(案)にわたる問題点を協議する会」での結論の報告があり,かな部会として了承することとした。小委員会が作成した「改定送りがなのつけ方」の「前文」および「本文」を一部修正して,第2回説明会への提出資料とした。

<第32回〜第35回>

 第2回説明会(昭和46.12.10)で出た前文についての質問および意見について検討し,修正すべき点があったら修正することにして,第3回説明会を開くことを決定した。あわせて,植松委員提出の「『改定送りがなのつけ方(案)』に関する所感」をめぐって,原則を立てて送りがなを考えるか,語を1語1語検討するか討議した結果,原則で処理せず,個々の語の問題として取り扱うことにした。

<第36回>

 第3回説明会(昭和47.1.28)で出た意見について自由討議し,説明会で出た意見に従って,再度,小委員会で手直しすることになった。

<第37回>

 8回にわたって開いた小委員会で修正した「改定送りがなのつけ方」を部会案とすることを了承した。

<第38回>

 「当用漢字改定音訓表(案)」の例欄に掲げる語例のうち,「改定送りがなのつけ方」の各通則を適用して,送りがなを変える必要のある語を検討した。

<第39回>

 熊沢部会長代理が病気のため,遠藤委員を部会長代理に選出した。「改定送りがなのつけ方(案)」の許容に掲げるべき語は,「部会として,読みまちがえるおそれがなく,かつ,慣用に反しないと判断した,いわゆる模範的なもの。」という共通理解をした。また「売り上げ」,「取り扱い」,「乗り換え」,「引き換え」,「申し込み」などは,送りがなをすべて省く許容をも設けることにした。

<第40回>

 3回開いた説明会で出た質問・意見を整理し,第4回説明会で回答すべき事項を決定した。

<第41回>

 第4回説明会(昭和47.4.26)で出た意見について話し合った。そのうち,適用の対象は,改定音訓表と同じにすることになり,修正を部会長に一任した。また,通則6,7について,さまざまな意見があったが,一部修正にとどめた。なお,修正した「改定送りがなのつけ方」について,さらに説明会を開くかどうかは,運営委員会に任せることにした。

<第42回>

 小谷委員,柴田委員が提出した意見を参考に,「改定送りがなのつけ方(案)」を修正した。次回を,かな部会の最終回として,これまで出た意見を参考にして行なった「改定送りがなのつけ方(案)」の修正部分を確認することとした。なお,運営委員会からの,説明会の替わりに,全員協議会を開いて,「改定送りがなのつけ方」を取り扱いを決めてはどうかという提案を了承した。

<第43回>

 「改定送りがなのつけ方(案)」を部会として最終決定し,「改定送りがなのつけ方(案)」の取り扱いを決める全員協議会(昭和47.5.18)に提出することにした。

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