国語施策・日本語教育

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問題点整理委員会

〔委 員〕

遠藤慎吾(主査)  松村 明(副主査)
楓 元夫  木内信胤  倉沢栄吉  阪倉篤義  寺島アキ子  前田陽一  馬淵和夫  村松定孝  望月久貴  渡辺 茂

〔会議開催〕

第1回(昭和55.3.27)〜第4回(昭和55.6.13)

〔概 況〕

 問題点整理委員会は,第110回総会(昭和54.6.5)で前期に引き続いて設置することが決まり,7月28日付けで会長から12名の所属委員が指名された。
 この問題点整理委員会は,総会における審議を能率的にするため,総会で取り上げられた審議事項に関する問題点の整理等を行うことを目的として設けられた機関である。第1回の委員会で,主査に遠藤委員を,副主査に松村委員を選出した。


<第1回>(昭和55.3.27)
 第111回総会終了後,委員会を開催し,主査,副主査の選出の後,今期の当委員会の役割等につき協議した。その結果,次回から,常用漢字表案に関して機関・団体から寄せられた意見を基に,最終答申までに再検討すべき事項としてどのようなものがあるか,またそれをどのように行うのがよいかを検討することとした。


<第2回>(昭和55.4.25)
 常用漢字表案に関して機関・団体から寄せられた意見を総合的に見渡し,今後検討が必要だと考えられる問題点,及びその検討の方法等について協議した。その結果,まず,次のような結論を得た。

(1)    漢字の字種・字数,音訓,字体等に関する問題は,専門的な事項であるので,漢字表委員会に検討をゆだねるのがよい。なお,この旨は,総会に諮るに先立ち漢字表委員会の了承を得ておくものとする。
(2)    表の性格については,「目安」を「無制限」の意味で用いているのでないことが十分に世間に伝わるよう国語審議会の考えをまとめておく必要があると考えられる。

 次いで,「目安」という語を国語審議会で使うようになった経緯について資料を基に検討した。


<第3回>(昭和55.5.23)
 前回に引き続き「目安」の問題について協議し,総会でこの問題を検討する際の原案として当委員会の考えをまとめて提出することとし,その文案について検討した。
 また,学校教育との関連,人名用漢字の問題については次のような結論を得た。

(1)    学校教育用の漢字の扱いについては,中間答申の考え方を変更する必要はないと考えられる。
(2)    人名用漢字の扱いについても,中間答申の考え方を変更する必要はないと考えられる。

<第4回>(昭和55.6.13)
 「目安」の趣旨を補足した文案について引き続いて検討を行い,成案「「目安」について」を得た。
 第112回総会(昭和55.7.31)には,遠藤主査から,委員会の審議経過及び結論を報告した。資料として,「8期以来の漢字表(音訓表)の性格に関する考え方」及び「「目安」について」を提出した。

〔資 料〕

第2回  1 問題点整理委員会の運営について
 2 機関・団体から寄せられた意見の概要(項目別)
 3 「目安」について(8期以来の考え方)
 4 「常用漢字表案」に関して機関・団体から寄せられた意見
第3回  1 民事行政審議会について
 2 常用漢字表制定に伴う教育漢字の調査研究について
 3 「ワークブック 法令執務」抜粋
 4 日本新聞協会「用字用語集・使用上の注意」
 5 「目安」の説明の要点(案)
第4回  1 「常用漢字表案」に関して寄せられた意見
 2 「目安」について(案)
 3 8期以来の漢字表(音訓表)の性格に関する考え方

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