国語施策・日本語教育

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次第 文部大臣あいさつ/委員紹介/会長・副会長の互選

室屋国語課長

 第14期国語審議会第1回総会を開催する。
 辞令は本来文部大臣からお渡しするものであるが,多人数でもあるので,封筒に入れて机の上に置いてある。お許しを願いたい。
 それでは初めに文部大臣のごあいさつを高村政務次官から申し上げる。

文部大臣あいさつ

 本日,第14期国語審議会の第1回総会を開催するに当たり,一言ごあいさつを申し上げます。
 皆様方には,このたび国語審議会委員への御就任をお願いいたしたところ,御多忙にもかかわらず,快くお引き受けをいただきまして,誠にありがとうございました。
 今期の審議会には,これまでの審議に並々ならぬ御尽力をいただいた審議会委員のほとんどの方々に引き続いて委員をお願いいたしましたほか,3名の新しい委員をお迎えしました。今期の審議につきましても,何とぞよろしくお願いを申し上げます。
 申すまでもなく,本審議会は,明治35年に設けられた国語調査委員会以来の歴史と伝統をもった由緒ある審議会で,我が国の文化の基盤をなすとともに,国民生活に深いかかわりのある国語の問題について御審議いただくものであります。
 さて,前期の第13期国語審議会では,去る3月30日の最終総会において,我が国の国語で重要な役割を果たしている漢字の字種,字体,音訓等を総合的に示した「常用漢字表案」について,一層慎重を期するため,これを中間答申として御報告いただきました。
 文部省では,本審議会の御意向を体して,現在広くこの常用漢字表案について趣旨・内容等の説明を行いつつ,国民各界各層の意見の収集を進めているところであります。
 寄せられた意見は,文部省においてこれをとりまとめて整理し,本審議会の資料として御活用いただきたいと存じておりますので,皆様方にはこれらの意見をも参考とされながら,更に十分御審議いただき,まとまり次第正式答申させるようお願い申し上げる次第であります。
 なお,従来からも,本審議会においては,漢字の問題のみならず,話し言葉,その他国語に関する諸問題についても,大所高所から種々御検討くださいました。これらの問題も国民が強い関心を持っている問題でありますので,併せて引き続きさまざまな御苦労をおかけすることと存じますが,国語施策の改善のため,一層の御尽力をいただきますようお願い申し上げてごあいさつといたします。

昭和54年6月5日

文部大臣 内藤誉三郎

室屋国語課長

 引き続き文化部長から委員を御紹介する。

別府文化部長

 本来なら,第14期審議会が新しく発足したわけであるから,全委員を御紹介申し上げるべきところであるが,今回は,第13期に引き続いて委員をお願いした方が45名,今回新しく委員をお願いした方が3名で計48名という状況であるが,時間の関係もあるから新しく委員をお引き受けいただいた3名の方についてだけ御紹介する。(黒野郷八郎委員,斎藤義光委員,疋田桂一郎委員を紹介し,続いて事務当局側を紹介)
 引き続き会長と副会長の互選に入っていただきたい。国語審議会の組織を定めてある「国語審議会令」によると,第5条に,「委員により会長として互選された者は,審議会の会務を総理する。委員により副会長として互選された者は,会長を補佐し,会長に事故があるときはその職務を代行する。」と規定されており,会長,副会長それぞれ1名ずつを委員間で互選していただくことになっている。
 そこで,この場で互選をしていただきたいが,互選の方法について,御意見をお出しいただきたい。

遠藤委員

 ほとんど大部分の委員が留任したことでもあるので,会長,副会長も前回と同様に,福島委員,古賀委員にお願いしたらいかが。

別府文化部長

 遠藤委員から,引き続き福島委員に会長を,古賀委員に副会長をお願いできたらという御提案があったが,いかがか。(拍手)
 御賛成を得たので,第14期国語審議会の会長に福島慎太郎委員,副会長に古賀逸策委員をお願いしたい。

室屋国語課長

 本日,福島会長が病気で御欠席であるので,古賀副会長からごあいさつをいただく。

古賀副会長

 本日は会長になられた福島委員があいにく御欠席であるので,私は代わりに会長の儀を引き受けてごあいさつをするが,会長はお引き受になるかという御質問も出るかと思う。しかしその辺は委員の方もよく御了解のように,十分その心構えでおられるということを漏れ承っているので,私が代行して差し支えあるまいと思う。

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