国語施策・日本語教育

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次第 各委員会の設置について

古賀副会長

 ただいままでの説明について何か質問はないか。もしなければ先へ進みたい。
 今期の審議の主な目標は,先ほど大臣のあいさつや次長の説明にあったように,前期の最終総会で中間答申として文部大臣に報告した常用漢字表案を正式答申まで持っていくことにある。
 説明協議会が6月から7月にかけて,全国5地区で行われ,また,「常用漢字表案」に関する意見の提出期限が7月末ということになっているので提出された意見を8月中に事務当局に取りまとめて整理してもらい,審議会として実質審議を開始するのは9月になると思われるわけである。
 次に,総会の運営を適切かつ効率的に行うために,第11期,第12期,第13期の各審議会では,運営委員会,問題点整理委員会,漢字表委員会という三つの委員会を設置してきたが,今期はどうするのがよいか御意見を伺いたい。

沢田委員

 先ほどの吉久文化庁次長のお話によると,新しい国語問題についての審議も期待されているようであるが,当面は,前期の中間答申を正式答申にまとめ上げるということが,やはり今期審議会の一番大事な仕事だと思うので,これらの委員会は従来どおりとし,所属委員も従来どおり御担当いただくことが,一番効率的な運営になるのではないか。新しい委員の方には,御希望を伺って,それぞれ適当な委員会へお入りいただくのがよいと考える。

古賀副会長

 大部分の委員が同じように考えておられると思うが,いかがか。(「賛成」との発言があった。)
 それでは,今期も従来どおり運営委員会,問題点整理委員会,漢字表委員会を設置することとしたい。従来はこれら委員会の設置は総会で決めていたことではあるものの,別に成文化された形ではなく進んできたが,成文化しておいた方がよいのではないかと思われる。
 そこで今回,事務当局で成文化したもの,すなわち,資料5「審議会の委員会の設置及び運営等について(案)」が用意してあるので,これについて事務当局から説明していただき,御審議いただきたい。

室屋国語課長

 では御説明申し上げる。副会長から御説明があったとおり,既存のものを確認していただいた方がよいと考えて成文化したものであって,内容の実質的な変更は何もない。参考のため読み上げる。(国語課長「審議会の委員会の設置及び運営等について(案)」を朗読)

審議会の委員会の設置及び運営等について(案)

54.6.5第14期審議会決定

1  総会における審議を適切かつ効率的に行うため,次の表のとおり,委員会を置く。
委員会の名称 分担事項 人数
運営委員会 審議会の運営上の問題に関し,会長を補佐すること。 12人以内
問題点整理委員会 総会における審議事項に関する問題点の整理等を行うこと。 13人以内
漢字表委員会 漢字表に関する専門的,技術的事項の検討を行うこと。 15人以内
2  各委員会に属すべき委員及び臨時委員は会長が指名する。
3  問題点整理委員会及び漢字表委員会に主査及び副主査を置き,それぞれの委員会に属する委員の互選によって定める。
4  各委員会の運営に関し必要な事項は,委員会ごとに定める。

古賀副会長

 御意見,御質問はないか。

馬淵委員

 2点申し上げたい。一つは,運営委員会は,主査・副主査がないことになっているのか。どういうふうにして運営委員会は運営されるのか。
 それから,問題点整理委員会は,私の経験から,余り仕事がないように思うので,3人くらいでいいのではないか。

室屋国語課長

 事務当局からお答えする。運営委員会は会長の補佐機関であり,主査・副主査を置いてないというのがいままでのしきたりであり,また置く必要もなかろうと考える。運営委員会は会長が招集するわけであるから,運営の中心は会長ということになる。
 それから,問題点整理委員会の構成は,余り仕事がないので3名くらいでいいのではないかという御意見であるが,第13期はそれぞれ委員の方から御希望を承り,それを運営委員会に諮って,調整し人数を決めていただいた。漢字表委員会で専門的な漢字の問題について御審議いただいている間,それ以外のこと──話し言葉の問題とか,人名に関する問題とか,いろいろ複雑な問題──を整理する必要があるだろうということで,人数は13名以内で発足した。したがって,今期も従来どおりというふうに考えたわけである。

古賀副会長

 これに関連して,前期まで問題点整理委員会の主査であった遠藤委員に御意見を承りたい。

遠藤委員

 いまお話があったとおり,漢字表委員会に仕事が集中しており,問題点整理委員会はほとんどすることがなかった。今期も漢字表委員会に主力を集中するならば,問題点整理委員会は要らないとさえ思っていたが,先ほどからの説明を聞いていると,話し言葉,仮名遣いの検討等,いろいろ問題があるから,それらを総会で議論をして,問題点整理委員会で整理をしろということであれば,原案の人数でも結構であると思う。

古賀副会長

 私も原案の人数でいいと思うが,いかがか。従来どおりのやり方で御承認いただけるか。別に御異存もないから,従来どおり設けるということで御承認いただきたい。
 なお,新たに委員になられた方は御希望を事務局にお申し出願い,いずれ会長に相談した結果,どの委員会に参加していただくことにするか決定するようにさせていただきたい。その上で今期の各委員会の所属委員を会長から指名していただくということになると思うので,その点,お含みおき願いたい。
 なお,委員会の主査・副主査の決定は互選によるということになっているから,委員会の発足後,御協議の上,選出していただくことになる。

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