国語施策・日本語教育

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次第 庶務報告/前回の議事要録について

福島会長

 御出席が定足数に達しているので,第111回国語審議会総会を開会する。初めに,事務局から庶務報告がある。

室屋国語課長

 事務局から庶務報告を申し上げる。
 まず,国語審議会の委員の異動であるが,内閣法制次長であった角田礼次郎委員が,昨年の11月9日付けで,内閣法制局長官に就任され,同日付けで委員を退任された。その後任として,内閣法制次長になられた茂串俊氏に,12月1日付けで国語審議会委員に御就任いただいた。御紹介申し上げる。
 次に,文化庁の人事異動について御報告申し上げる。昨年の6月16日付けで吉久文化庁次長が退任し,同日付けで,後任に別府文化部長が就任した。また,文化部長には,同日付けで塩津文部省管理局企画調整課長が就任した。
 3番目に,国語施策に関する海外調査について御報告申し上げる。御存じのとおり,国語施策の改善の検討に資するために,昭和49年度から毎年度国語施策に関する海外調査を実施してきた。本年度は,延び延びになっていたが,英国における国語施策調査を来る4月6日から15日までの10日間の予定で,林巨樹委員にお願いすることとした。また文化庁から上岡国語課長補佐が同行することになっている。林委員には御多用の折から恐縮であるが,よろしくお願い申し上げる。なお,この調査の結果については,次回の総会で御報告をいただく予定である。

福島会長

 文化庁長官からごあいさつをいただきたい。

犬丸文化庁長官

 一言ごあいさつ申し上げる。本日は御多用中にもかかわらず多数の委員に御出席いただき厚くお礼申し上げる。
 昨年の6月5日,今期の第1回国語審議会総会以来,かなり時がたっている。実はその当時,昨年の秋ごろには第2回総会を開いてはというようなお話もあり,そういうことで私どもも仕事を進めていたわけである。ところが前期において御報告いただいた「常用漢字表案」について,各方面の意見を聞くという作業を審議会の御意向に基づいて文化庁で実施したところ,大変大きな強い反響があった。また,6月から7月にかけて,全国5地区で行った説明協議会には,古賀副会長を初め,委員の方々にも御参加いただき,御協力いただいたわけであるが,その説明協議会に対する反響,あるいはそれ以外の各界,各機関,各団体から寄せられた意見が大変たくさんあった。その中には,かなり時間をかけて検討の上,提出されたものもあって,そういう各界の意見の取りまとめに予定以上の時間がかかったということが一つあった。
 それから,これはまことに突発的なことであるが,10月に総選挙があって,その後しばらく文部大臣が空白になった時期があった。そのため,私ども部内の意見を更に取りまとめることに手間取った。また,そうこうしているうちに,昭和55年度予算の編成作業が年末にかかってしまい,仕事が遅れてしまうということがあった。そうしたことが重なり実はただいままで延引していたわけであるが,多少時間があった関係で,各方面からの意見についてはかなり詳細に調査することができた。その内容等について後ほど事務局の方から御説明申し上げたいと思う。
 本日は今後の「常用漢字表案」の審議の基本方針について御議論いただきたいと思う。引き続いて,なにとぞ御指導のほどをお願い申し上げたい。

福島会長

 長官から御丁寧なあいさつをいただいたわけであるが,開催が遅れたことについては,私自身にも大分責任がある。昨年4月ごろから病気になり,以後比較的順調に回復はしたが,リハビリテーションに手間取った。今日まで開会を遅らせた責任は私にあると思っているので,おわびを申し上げる。
 前回の総会の議事要録は前もってお送りしてある。また,お手元の黒表紙のとじ込みの中にも入っている。御自身の発言について,修正の箇所があれば,どうぞ。(発言なし。)後ほど,事務局に御連絡いただいても結構である。それを前提に前回総会の議事要録は御承認をいただいたことにして会議を進行したい。
 前回の総会の協議に基づいて,運営委員会,問題点整理委員会,漢字表委員会の所属委員を昨年の7月28日付けで御通知した。お手元の黒表紙のとじ込みの中にも名簿がとじこんである。漢字表委員会に,新たに黒野委員,斎藤委員に加わっていただいたほかは,従来どおりの所属委員をお願いした。よろしくお願いしたい。
 問題点整理委員会,漢字表委員会ともまだ実際の会議は開いていないので,主査・副主査の選出も行われていないが,本日の協議の中で,両方の委員会にどのような問題について検討を願うかという意向が出てくると思うので,時間の関係もあるが,本日の総会終了後に,両方の委員会の委員にはお残りいただいてはどうかと考えている。なお,運営委員会は去る3月21日に開催して,今後の運営等について御相談を申し上げ,御意見を承った。

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