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議事要旨

第112回国語審議会総会(昭和55. 7.31)議事要旨

 事務当局から,6月6日付けで犬丸文化庁長官が退職し後任に佐野文部省大学局長が就任した旨報告した。また,6月1日付けで学校関係の委員の交代があったことを報告した。すなわち,千駄木小学校長を退職した北村季夫委員に代わって小林幸雄東華小学校長が,小山台高等学校長を退職した斎藤義光委員に代わって今坂晃町田高等学校長がそれぞれ委員に就任した。
 4月6日から15日までの10日間にわたって行われたイギリスの国語施策に関する海外調査(派遣者:林巨樹委員,上岡国語課長補佐)について林委員から報告があった。
 遠藤問題点整理委員会主査から,前回総会以後委員会を4回開いて審議した結果について報告があった。各方面から寄せられた意見に基づいて検討した結果,常用漢字表の性格である「目安」の問題を取り上げ,「目安」が「無制限」を意味するものではないということが十分世間に伝わるよう配慮する必要があるとして,8期以来の漢字表(音訓表)の性格に関する考え方を整理するとともに,常用漢字表の「目安」の趣旨の補足的な説明の文案をまとめた旨,報告があった。
 また,三根谷漢字表委員会主査から,前回総会以後漢字表委員会を3回開いて,字種・字数,音訓,字体等,漢字表に関する具体的な問題について,各方面から寄せられた意見に基づき自由討議の形で検討を行った旨報告があった。
 その後,協議に移り,主として目安の問題について意見を交換し,おおむね問題点整理委員会の報告の趣旨が了承され,それをどのような形で答申に取り入れるかという具体的な扱いについては更に漢字表委員会で検討することとなった。

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