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仮名遣い委員会の審議経過報告について(主査報告資料)

昭和59年2月28日
第15期国語審議会第5総会

第1 概況

1 審議の状況

 仮名遣い委員会は昭和57年7月16日の第2総会で,「現代かなづかい」の問題点に関する技術的,専門的事項の検討を行うための委員会として設置が決まり,同年9月以降14回の会議を開いて審議を行ってきた。また,昭和58年11月以降,特に専門的な検討を行うための小委員会を4回開いた。
 第1回〜第5回の仮名遣い委員会では,「現代かなづかい」をめぐる基本的な諸問題について検討を行い,その概要を第3回総会(昭和58年3月22日)に報告した。第6回〜第10回の仮名遣い委員会では,「現代かなづかい」における具体的な表記上の諸問題について検討を行い,その概要を第4回総会(昭和58年9月29日)に報告した。
 上記第4回総会で,従来の仮名遣い委員会の審議状況の報告や総会でも議論に基づき,「現代かなづかい」の検討の上で問題となる諸項目についてアンケートの形式で各委員の意見を調査して,以後の仮名遣い委員会の審議に資することが決まり,第11回仮名遣い委員会で調査項目を取りまとめ,11月に調査を実施した。また,第1回〜第3回の小委員会で,現代語音,音韻と仮名との対応,その他仮名遣いについての基本的な考え方を論議し,第12回仮名遣い委員会には,アンケートの結果の概要とともに小委員会での検討状況が報告された。
 その後,第4回小委員会,第13回,第14回の仮名遣い委員会を経て今期の仮名遣い委員会の審議経過についてとりまとめた。

2 審議資料等

 仮名遣い委員会での審議においては,「現代かなづかい」関連の諸資料のほか,明治以来仮名遣い関係の諸案や,仮名遣い問題の論評等を常時参照することに努めた。また,現行の国語辞書等から仮名遣いの上で問題になる語を収集するほか,教科書,新聞等における仮名遣いの現状,児童・生徒や一般社会人の仮名遣いの習得状況に関するデータなどを資料として用意することに努めた。日本点字委員会,日本書籍出版協会から寄せられた意見書も参照した。

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