国語施策・日本語教育

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仮名遣い委員会

〔委 員〕

林  大*(主査)  松村 明*(副主査)
今坂 晃  太田三十雄  角藤久介(昭和60.6.15まで)  久保田勝蔵(昭和60.6.16から)  斎賀秀夫*(昭和60.9.10から)  佐久間裕三  築島 裕*  つじ村敏樹*  野元菊雄  林 四郎*(昭和60.9.9まで)  広瀬一郎  古田東朔*  三根谷徹  村松定孝*  山田年栄
*印は,小委員会委員。

〔会議開催〕

第1回(昭和59.5.11)〜第18回(昭和61.1.14)
小委員会 第1回(昭和59.5.22)〜第19回(昭和60.12.17)

〔概 況〕

 仮名遣い委員会は,第1回総会(昭和59.4.23)で,前期に引き続いて,「現代かなづかい」の問題点に関する技術的,専門的事項の検討を行うための委員会として設置することが決まり,会長から15名の所属委員を指名した。第1回の委員会で,主査に林(大)委員を,副主査に松村委員を選出した。
 小委員会は,仮名遣いに関する専門的検討のためのたたき台を作るなど具体的な作業を行う委員会として,前期に引き続いて設置することが第1回仮名遣い委員会で決まり,主査から7名の所属委員を指名した。

<第1回>(昭和59.5.11)
 主査,副主査の互選が行われ,前期に引き続いて主査に林(大)委員,副主査に松村委員が選出された。また,前期どおり小委員会を設けて具体的な検討を行うこととし,所属委員(7名)も前期どおりとした。その後,これからの審議の進め方や検討すべき問題点等について話し合った。なお,第1回の小委員会は5月22日に開いた。

<第2回>(昭和59.6.1)
 「正書法について」(昭和31 国語審議会報告)に挙げてある語例を中心に,「じ・ぢ」「ず・づ」の書き分けの問題を検討する観点等について話し合った。

<第3回>(昭和59.7.17)
 小委員会(第2回〜第4回)の審議状況の報告の後,「じ・ぢ」「ず・づ」の書き分け及びオ列長音をめぐる問題について話し合った。小委員会の意向により,これらの問題について仮名遣い委員会の各委員にアンケートを実施し,その結果を参考にして小委員会で更に検討を進めることとした。

<第4回,第5回>(昭和59.9.7,9.18)
 小委員会(第5回〜第7回)で行った「じ・ぢ」「ず・づ」の書き分け,オ列長音をめぐる問題等に関する検討の報告を中心にして話し合った。また,仮名遣いの性格や適用分野の問題,規則の立て方等の問題についても話し合った。
 以上第1回から第5回までの審議の経過を第2回総会(昭和59.10.2)に報告した。

<第6回>(昭和59.10.26)
 「じ・ぢ」「ず・づ」の書き分けと許容の問題,規則の立て方と語例の示し方の問題等について,小委員会(第8回,第9回)で行った検討に基づいて話し合った。

<第7回〜第9回>(昭和59.11.13,11.27,12.11)
 小委員会(第10回,第11回)での検討を踏まえて,前文,前書き,本文,付表等,仮名遣いの規則の案について検討を進め,第1回全員協議会(昭和60.1.11)に提出する原案をとりまとめた。

<第10回>(昭和60.1.18)
 第1回全員協議会で出された意見,その後各委員から寄せられた意見等に基づいて話し合い,第3回総会(昭和60.2.20)に提出する仮名遣い委員会の試案「改定現代仮名遣い(案)」をとりまとめた。

<第11回〜第14回>(昭和60.7.9,7.23,8.27,9.17)
 試案に対して寄せられた各方面からの意見に基づいて,試案の見直しと修正のための検討を行った。「じ・ぢ」「ず・づ」の書き分けの問題,試案の付記2に示した「てきかく(的確)」「すいぞくかん(水族館)」などの仮名表記の問題については寄せられた意見も多く,いろいろな角度から話し合った。小委員会はこの間に4回(第12回〜第15回)開いた。これらの経過を第5回総会(昭和60.10.3)に報告した。

<第15回〜第17回>(昭和60.10.18,11.12,11.26)
 第5回総会で出された意見等に基づき,試案の修正に関する検討を進めた。小委員会はこの間に3回(第16回〜第18回)開いた。
 「じ・ぢ」「ず・づ」の書き分けについては,本文第2−5の説明の文言や語例を修正し,「てきかく(的確)」「すいぞくかん(水族館)」などの仮名表記の問題については試案の付記2を削除するなど,試案の修正案をとりまとめて第2回全員協議会(昭和60.12.13)に報告した。

<第18回>(昭和61.1.14)
 第2回全員協議会で出された意見等に基づいて更に修正を加え,第3回全員協議会(昭和61.2.13)に報告する答申原案をとりまとめた。小委員会は1回(第19回)開いた。
 なお,この仮名遣い委員会には木内委員から下記のような要望書が提出され,これをめぐって話し合った。この要望書の内容については第3回全員協議会でも話し合われた。

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