国語施策・日本語教育

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坂本会長

 ほかの委員の方々,あるいは今の村松委員の御意見についてのお考えでももちろん結構であるが,せっかくの機会であるし,まだ時間も多少あるようなので,御発言はないか。

江藤委員

 ただいまの村松委員の御意見に関連して,一点,確認させていただければと思う。今期国語審議会で審議すべきこととして示していただいたのが外来語表記の問題である。これはいわば入り口である。しかし言語現象というのは多岐にわたり,相互に関連しているので,審議の過程で,村松委員が御指摘になったような問題に当然触れざるを得ないだろうと私は思うが,当然に触れた結果,出口でどういうことになるかということは,現在では予測できないが,当然に触れた結果の議論が更に深まることはお許しいただいていると了解してよろしいか。

坂本会長

 我々に与えられたテーマは,「外来語」であるから,それの答申をまとめるということが第一の任務かと思うが,何といっても言葉のことであるので,江藤委員の言われたような,そういう関連した問題はすべて切り捨てというわけにはいかないのではないかと,私なりには考えている。ただ,従来のいきさつもあろうかと思うので,事務局の方で何か補足説明をする必要があれば,していただきたいと思う。

大崎文化庁長官

 先ほど文化部長,国語課長からも説明申し上げたように,お手元の資料2にある昭和41年の諮問を国語審議会に文部大臣から申し上げて,それについて御審議を煩わしてきた。その諮問がまだ完全に全部御答申をちょうだいしていない。で,残された課題が外来語の表記の問題であるというのが基本的な私どもの判断であって,今期はその課題をお願い申し上げたい。
 国語審議会は,2年ごとに任期が更新されているが,審議会自体としては継続性を持っているもので,昭和41年に諮問申し上げたことについての御答申はそれぞれきちんといただいてきたわけで,それは私どもとして十分尊重して,その都度実施に移させていただいてきたわけである。
 そういう流れの中で,外来語の御検討をいただく。ただ,外来語の御検討をいただくに当たって,その審議のあり方なり内容なりについては,これは全く審議会の御判断によるものであるから,私どもがことさら枠をはめたり,御注文申し上げるというような筋のものではないであろうというところまでが,今の時点で私どもが申し上げられることではないかと思うので,御了承いただければありがたい。

坂本会長

 ほかに,何か御発言はないか。もし格別の御発言がないようであれば,先ほど申し上げたように,次回総会までに運営委員会を開かせていただき,総会の日取り等が決まり次第,事務局から各委員に御連絡申し上げることとしたい。
 それでは,本日の総会はこれで閉会とする。

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