国語施策・日本語教育

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外来語表記委員会

〔委 員〕

林  大*(主査)  松村 明*(副主査)
石綿敏雄*  漆原利夫  斎賀秀夫*  関口 実*  辻村敏樹*  中澤浩一  永田 実*  南雲仁一  野元菊雄  服部敏幸  林 巨樹*  三根谷徹*  村松 剛  山田年栄  渡部昇一  渡辺 実
*印は,小委員会委員。(関口委員は第9回小委員会─平成元.12.1─から)

〔会議開催〕

第1回(平成元.3.22)〜第18回(平成2.12.7)
小委員会 第1回(平成元.4.7)〜第16回(平成2.11.30)

〔概 況〕

 外来語表記委員会は,第1回総会(平成元.3.2)で,前期に引き続いて,外来語の表記の諸問題について専門的・技術的な検討を行うための委員会として設置することが決まり,会長から18名の所属委員を指名した。第1回の委員会で,主査に林(大)委員を,副主査に松村委員を選出した。
 小委員会は,外来語の表記の問題について特に具体的・専門的な検討作業をするための委員会として,前期に引き続いて設置することが第1回外来語表記委員会で決まり,主査から8名の所属委員を指名した。その後,第8回外来語表記委員会で関口委員が小委員会に加わることになった。
<第1回>(平成元.3.22)
 主査,副主査の互選が行われ,前期に引き続いて主査に林(大)委員,副主査に松村委員が選出された。また,前期どおり小委員会を設けて具体的な検討を行うこととし,所属委員(8名)も前期どおりとした。その後,外来語の表記の問題に関するこれからの審議の進め方について話し合った。
 なお,第1回の小委員会は4月7日に開いた。
<第2回〜第4回>(平成元.4.25,6.16,6.30)
 17期の検討に引き続き,外来語の音と仮名表記の問題について検討を行った。また,規則の立て方について,今後どのように考えていけばよいかについて話し合った。小委員会はこの間に3回(第2回〜第4回)開いた。
 検討・話合いの中で出された主要な観点は次のとおりである。

  1. まず音韻の面から考えてみる。国語(和語・漢語)の音韻のほかに,外来語の音として国語の中に取り入れることができるものにどのようなものがあるかを検討する。
  2. その上で,外来音と仮名表記との対応の仕方に応じて,規則の骨格を考えてみる。
  3. 一般の外来語と地名・人名とを併せて規則を立てるという方向で考える。
  4. 慣用は尊重する。
  5. 語形のゆれの問題には立ち入らないでよいのではないか。
  6. 各外国語に特有な問題については,必要に応じて,別に言及することになるのではないか。
  7. その際,余り特殊な音の書き表し方については立ち入らないでよいのではないか。

 これらの観点と,1,2についての具体的な検討の途中経過の概要を第2回総会(平成元.7.21)に報告した。

<第5回〜第7回>(平成元.9.5,10.13,10.31)
 引き続き,外来語の音と仮名表記の問題について検討を行った。外来語や外国の地名・人名の表記の実態と慣用をも考慮しながら仮名の分類を行い,それに基づいて規則の立て方を検討した。また,規則について考える前提として,今回作成する案の性格(規範性)や適用分野等の問題について話し合った。小委員会はこの間に4回(第5回〜第8回)開いた。
 これらの審議状況については,第3回総会(平成元.11.16)に報告した。

<第8回〜第11回>(平成元.11.28,12.12,平成2.1.9)
 「外来語の表記(案)」の構成と前文の組立てについて検討し,前文を起草するとともに本文(仮名表,留意事項),付録(用例集)の作成について具体的に審議を進めた。小委員会はこの間に4回(第9回〜第12回)開いた。
 この結果を取りまとめて,「外来語の表記(案)」──前文(案),本文(案),付録 用例集(案)として第1回全員協議会に報告した。

<第12回>(平成2.2.2)
 第1回全員協議会で出された意見,その後委員から寄せられた意見等に基づいて話し合い,主として前文について修正を行い,第4回総会(平成2.3.1)に提出する外来語表記委員会の試案「外来語の表記(案)」を取りまとめた。

<第13回〜第16回>(平成2.7.6,7.20,9.21,10.26)
 各方面から寄せられた意見に基づき,試案「外来語の表記(案)」について見直すべきところ,修正すべきところはないか,検討を行った。小委員会はこの間に3回(第13回〜第15回)開いた。
 その結果,(1)全体的な評価としては,試案は大体世間に受け入れられたと見てよいと考えられること,(2)前文に掲げる事項については,試案の考え方を特に変更しなければならないものはないと考えられること,ただし,細かい表現上の問題については,今後,前文を答申用に書き直す際に考慮すること,(3)本文については,仮名と符号の表,留意事項その1・その2の各項について検討した結果,おおむね試案のとおりでよいという結論となったこと(付録の用例集についても同じ)等を,若干の修正箇所とともに第6回総会(平成2.11.8)に報告した。

<第17回,第18回>(平成2.11.20,12.7)
 主として前文の細かい表現上の問題について検討し,第2回全員協議会(平成3.1.17)に報告する答申原案として取りまとめた。小委員会はこの間に1回(第16回)開いた。

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