国語施策・日本語教育

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第2 現代の国語をめぐる諸問題

2 情報化への対応に関すること

(1)情報機器の発達とこれからの国語の能力の在り方

 ワープロ等の情報機器の発達に伴って,文字の使用をめぐる社会状況は大きく変化しつつある。そのような状況下で求められるこれからの国語の能力の在り方について検討する必要があるのではないか。特に,書記能力,文章表現力,思考力にどのような影響が及ぶのか,十分考えておくべきである。
 また,仮名漢字変換方式の普及によって,漢字を用いることは容易になりつつあるが,それに伴って漢字を読む能力の重要性はむしろ増大することが予想される。漢字を読む能力の伸長を図るために,振り仮名の活用等について社会一般の配慮が望まれる。

(2)ワープロ等における漢字や辞書(ワープロソフト)の問題

 ワープロ等に使われる漢字の字体について混乱が見られるので,各方面に及ぼす影響を考慮に入れながら,ある程度共通的なものさしに従って整理・統一することを検討する必要があるのではないか。
 また,使用者の使用目的の多様化に伴い,それぞれの用途に応じた多様な辞書の研究開発を急ぐことが望まれる。

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