国語施策・日本語教育

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次第・議事要録 庶務報告/前回の議事要録の確認

坂本会長

 続いて,事務局から庶務報告をお願いする。

韮澤国語課長

 それでは御報告を申し上げる。
 まず,委員会の開催状況であるが,前回の総会以降,言葉遣いに関する委員会の第1委員会が2回,情報化・国際化への対応を御検討いただく第2委員会が3回開催されている。また,第2委員会の中に設置された字体に関するワーキング・グループは2回開催されている。これらの状況については,後ほど両委員会の主査からそれぞれ御報告いただくことになっている。
 前回の総会の議事要録は,1月25日付けで全部の先生方にお送りした。また,委員会に所属していらっしゃらない先生方には,2月7日付けで両委員会の議事要旨をお送りした。
 次に,本日の配布資料の御確認であるが,お手元の資料として,1から4まで入っている。
 まず,資料1としては「第1委員会における論議の概要」,資料2として「第2委員会における論議の概要」,資料3として「平成7年度国語施策に関する予算資料等」,資料4として「平成6年度国語施策懇談会について」という資料が入っている。
 なお,委員の先生方には,一番下に文化庁国語課の連絡先が入っている。以上である。
 それから,これらの資料のうち,第1委員会,第2委員会の議事の資料については,後ほどそれぞれ主査の方から御説明をいただくが,私の方から資料3と資料4について簡単に御説明申し上げたい。
 まず,資料3は来年度の国語課関係の予算概要である。文化庁の国語関係としては,大きく国語施策関係,外国人に対する日本語教育,この両方の予算があるが,このうち新規のものについて簡単に御説明申し上げる。
 国語関係では,上から四つ目に「国語意識・能力の実態に関する特別調査」というのが入っている。これは,国語審議会の御審議の参考とするために,今回世論調査をするための費用を計上したものである。
 それから,日本語教育の関係では,下から2番目「地域日本語教育事業の推進」というのがある。これはモデル地域を指定して,その地域の日本語教育の推進体制の整備を促進するもので,現在2地域のものを来年度は4地域に拡充するというものである。
 以上を合わせて,下にあるように1億1,600万円余りの予算で,対前年度30%の増になっている。
 1ぺージめくっていただいて,国立国語研究所関係の予算であるが,このうち新規について御説明申し上げると,上から二つ目の○に「特別研究経費」というのがあるが,その中の6個目と8個目の黒丸が新規である。
 6個目は「日本語の変化予測についての基礎的研究」というもので,日本語の表記,語彙(い),文法等の各分野の変化予測を研究しようというものである。
 それから,その二つ下に「児童生徒に対する日本語教育のカリキュラムに関する国際的研究」というのがある。従来の日本語教育は主に留学生など大人を中心としたものが多かったわけであるが,近年,海外あるいは国内で日本語を勉強する子供が非常に増えてきたということで,それに対するカリキュラムを研究しようというものである。
 この二つが新規で,下にあるように,合わせて3億8,200万円余り,対前年度13%の増になっている。
 なお,一番下に,定員措置として,来年度から国語研究所に「日本語教育推進企画研究官」という職を設置いたしたところである。

韮澤国語課長

 それから,1ぺージめくっていただいて,先ほど申し上げた国語に関する世論調査について,概要を御説明申し上げる。
 これは,現在御審議いただいている審議会の審議の御参考にするという目的で,具体的には,言葉遣い,情報化への対応,あるいは国際社会への対応,それぞれに沿った項目を約30問ほど予定している。対象は全国16歳以上の男女3,000人ということで,実施時期は今年の4月上旬に行う。そして大体5月上旬に大まかな調査結果が回収される予定である。やり方は調査員による面接聴取,実施機関は中央調査社を予定している。
 なお,下に書いてあるように,平成4年6月に総理府で「国語に関する世論調査」というのが行われて,ちょうどこの審議会の審議が始まる前に参考にしていただいたわけであるけれども,こちらでは主に総括的なことをお聞きしたということで,今回はもう少し具体的に細かいことをお聞きしようと考えている。以上が資料3である。
 続いて,資料4の「平成6年度国語施策懇談会について」という資料である。
 1ぺージめくっていただいて,今年度に行われた懇談会の概要であるが,真ん中ごろの表にあるように,10月末から11月にかけて,札幌,東京,名古屋,広島の4地区で行われたわけである。そして,それぞれの地区には各界の有識者15名程度お集まりいただいて,御検討いただいたわけであるが,国語審議会からも,坂本会長,沖原副会長をはじめとして,各地区4名の先生方に御出席いただいた。
 また,東京地区には岡崎政務次官にも御出席いただいた。
 そこでは,主に現在国語審議会で御審議いただいている事項を中心に御議論いただいたわけであるが,2ぺージ以降に各地区の出席者が掲げてあり,6ぺージ以下にはそれぞれの地区ごとに,言葉遣い,情報化,国際化等に分けて主な御意見が書いてある。これらの御意見については,第1委員会,第2委員会の方でも御検討いただき,必要なものは今回の報告の中にも組み込んである。
 以上が資料説明である。

坂本会長

 ただいまの事務局側の御説明に対して,この際,何か御質問はないか。
 なお,懇談会に御出席くださった先生方には,大変お忙しいところを御労苦をおかけしたわけであるけれども,今御覧いただいたように,おかげさまで大変充実した懇談会であったのではないかと思っている。
 それでは,議事進行させていただいてよろしいか。
 次に,前回の議事要録の確認をお願いしたい。ただいま説明があったように,議事要録は既にお送りしてあるので,お読みいただいたことと思うが,お手元のとじ込みの中にも入っているので,御自身の発言について修正の箇所があれば,この際,どうぞおっしゃっていただきたい。細かいことであれば,後ほど事務局の方ヘ御連絡いただいても結構である。もし重要な点で間違い等があれば,この際修正するということで御協力をお願いしたいと思う。よろしいか。
 それでは,そのことを前提に,前回の議事要録は御承認いただいたということにさせていただきたいと思う。

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