国語施策・日本語教育

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I 言葉遣いに関すること

3 敬語の問題

(4)学校教育及び日本語教育における敬語の扱い

 学校教育においては,発達段階に応じた敬語の指導が行われているところであるが,今後も一層の充実改善を図ることが望ましい。
 特に,敬語の教育を適切なコミュニケーションの在り方という視点から行う必要があろう。家庭や地域とも連携し,敬語に触れる機会を増やす等のことについて,一層積極的に取り組むことが期待される。
 日本語教育においては,外国人が現代日本語としての標準的な敬語をどの程度,何をよりどころとして学べばよいかという問題がある。また,教科書等に示す敬語表現を覚えても,それを実際の会話に生かして使うことは難しいといった指摘もある。
 学習目的や段階に応じた教材や指導方法等の研究開発が望まれるとともに,敬語行動を裏打ちする文化的背景(例えば,依頼や拒否の場合,相手への配慮から単刀直入に言わず,婉曲表現を使う発想や習慣があることなど)についても十分な情報を提供することが必要であろう。

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