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第1委員会
<第1回> (平成8年11月11日)
主査の選出後,本委員会が検討を行う範囲や問題点について協議を行い,資料「第1委員会,第2委員会について(案)」について第1委員会における検討範囲を協議し,第1委員会としては今期「敬語を中心とする言葉遣いの問題」を扱うことで一致し,その主題をめぐって意見交換を行った。
〔配布資料〕
- 第1委員会委員名簿
- 第1委員会,第2委員会について
- 第21期国語審議会の日程(案)
- 第2回総会における意見(要旨)
- 徳川宗賢「所感」
- 小矢野哲夫「テレビと若者ことば」(『日本語学』1996年9月)
<第2回> (平成8年12月16日)
事務局から提案された「第1委員会における検討事項及び審議の進め方について(案)」に基づいて意見交換を行い,おおむね了承した。敬語の範囲 (言語形式だけか,それ以上か)や観点(国際化・情報化等)について,個々人の概念に幅があるとの認識から,基礎的な共通認識を持つため,当面,各所属委員が持ち回りでそれぞれの分野からの敬語論を報告し,それに基づいて協議することとした。
〔配布資料〕
- 国語審議会第1委員会(第1回)議事要旨(案)
- 第1委員会委員名簿
- 第1委員会における検討事項及び審議の進め方について(案)
〔参考〕
- 言葉遣いの標準の現状について(稿)(第20期国語審議会第4回総会提出資料)
- 辻村敏樹「敬語と非敬語−敬語研究の問題点−」(論集日本語研究9『敬語』有精堂)
- 新「ことば」シリーズ2,4(「言葉に関する問答集 敬語編」「同(2)」)
<第3回> (平成9年1月24日)
山口委員から国語学的な敬語論の基本及び敬語史の概要について説明があり,それに基づいて意見交換を行った。敬語史的に眺めると,謙譲語・尊敬語の衰退の流れがあり,現代敬語は丁寧語中心の傾向があること,敬語使用における親疎の観点,敬語回避も話題になった。
〔配布資料〕
- 国語審議会第1委員会(第2回)議事要旨(案)
- 「敬語の話」(山口委員提出資料)
- 第1委員会における論議の概要−1
〔参考〕
- 辻村敏樹・桜井光昭「敬語変遷一覧表」(『國文學 解釋と鑑賞』至文堂 昭和42年10月)
- 国語辞典における「敬語」
- 「国語に関する世論調査」(平成8年度調査票)
<第4回> (平成9年2月26日)
井上委員から社会言語学の立場から,「敬語の発達と変化」について,敬語の変化は敬語を使う人の心理や社会状況の変化によるところが大きいこと,日本語以外の待遇表現との対比の観点が必要である等の説明があった。それに基づいて意見交換を行い,また,次回総会への報告の仕方についても協議を行った。
〔配布資料〕
- 国語審議会第1委員会(第3回)議事要旨(案)
- 「敬語の発達と変化」(井上委員提出資料)
- 第1委員会における論議の概要−1.3
〔参考〕
- 「国語に関する世論調査」(単純集計結果)
- 平成8年度国立国語研究所公開研究発表会資料「学校の中の敬語」