国語施策・日本語教育

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次第 あいさつ

文部大臣あいさつ(高瀬文部大臣)

 国語審議会第17回総会が開かれるに当りまして,一言ごあいさつを申し上げます。
 承れば,本日は,第15回総会において,中間報告がありました中国の地名・人名かな書きの問題について,さらに御審議がある由ですが,その節にも申しのべましたように,この問題は,国語の表記の上に,一つの新しい習慣をつくることになるばかりでなく、言葉そのものが変るという重大な問題でありますから,それらの点についていろいろ違った御意見もありましょうし,また,その実施の面においても,困難な点が少なくないことだと考えられます。問題の重要性にかんがみまして慎重に御審議下さるようお願いいたします。
 なお,また,今回国語審議会令の公布を機会として,新しい情勢に応ずるために,その組織や運営を一新することとなりました。過去における本審議会の業績は今更いうまでもありませんが,特に終戦以来,当用漢字と現代かなづかいの一連の事項がつぎつぎに決定を見て,官庁や一般社会の各方面に漸次実行されていますことは,まことに慶賀にたえないところであります。
これもひとえに委員の皆様がたの御努力によるところが多いのであります。ここに多年の御苦労に対し厚くお礼を申し上げますと共に,最後に,御多用のなか,またお暑い折から,皆様がた多数御出席下さいましたことに対して,厚く感謝の意を表する次第であります。

C.I.E.Stalnaker氏あいさつ要旨

 本日の会に招待を受けたことを喜ぶ。わたくしは日本語および日本語問題については非常に無知であるが,さらによく理解しようと努力している。
 日本の学者諸君が,国語改良の問題に対して非常な努力をしていることを感謝する。さきほど大臣からもお話があったように,諸君はまことに重大な問題の解決に当っているのであるが,つねに勇敢に突進していること,政治と別問題にして検討していることに敬服している。言語の問題にはなお幾多の問題をふくんでいるが,専門の学者たちはこれらの諸問題を解決する可能性を有していることを信じる。
 結論として,個人的の名誉心や功績をあらわすことからはなれて,日本の将来のため,国語問題の解決に努力していることに心から敬意を表する。

辻田局長あいさつ要旨

 文部省設置法案がしかれ,国語課の所管が変って,調査普及局で国語審議会のおせわをすることになった。国語行政の重要性にかんがみ,できるだけ努力したいと思っている。

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