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当用漢字表

 答   申

昭和21年11月5日


文部大臣 田中耕太郎 殿

国語審議会会長 安倍 能成 


 先に本会に御諮問に相成りました事項中,漢字の整理が現下の急務であることを認め,慎重審議の結果,別冊「当用漢字表」を議決いたしました。
 右,答申いたします。

〔別冊〕

当用漢字表

まえがき

1  この表は,法令・公用文書・新聞・雑誌および一般社会で,使用する漢字の範囲を示したものである。
1  この表は,今日の国民生活の上で,漢字の制限があまり無理がなく行われることをめやすとして選んだものである。
1  固有名詞については,法規上その他に関係するところが大きいので,別に考えることとした。
1  簡易字体については,現在慣用されているものの中から採用し,これを本体として,参考のため原字をその下に掲げた。
1  字体と音訓との整理については,調査中である。

使用上の注意事項

イ   この表の漢字で書きあらわせないことばは,別のことばにかえるか,または,かな書きにする。
ロ   代名詞・副詞・接続詞・感動詞・助動詞・助詞は,なるべくかな書きにする。
ハ   外国(中華民国を除く)の地名・人名は,かな書きにする。
 ただし,「米国」「英米」等の用例は,従来の慣習に従ってもさしつかえない。
ニ   外来語は,かな書きにする。
ホ   動植物の名称は,かな書きにする。
ヘ   あて字は,かな書きにする。
ト   ふりがなは,原則として使わない。
チ   専門用語については,この表を基準として,整理することが望ましい。

一部〜口部 口部〜戸部 手部〜父部
片部〜耳部 聿部〜辛部 辰部〜鳥部
鹵部〜歯部    

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