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外来語の表記 留意事項その2(細則的な事項)

U 第2表に示す仮名に関するもの

 第2表に示す仮名は,原音や原つづりになるべく近く書き表そうとする場合に用いる仮名で,これらの仮名を用いる必要がない場合は,一般的に,第1表に示す仮名の範囲で書き表すことができる。

1 「イェ」は,外来音イェに対応する仮名である。
〔例〕 イェルサレム(地) イェーツ(人)

    注 一般的には,「イエ」又は「エ」と書くことができる。
     〔例〕 エルサレム(地) イエーツ(人)
2 「ウィ」「ウェ」「ウォ」は,外来音ウィ,ウェ,ウォに対応する仮名である。
〔例〕 ウィスキー ウェディングケーキ ストップウォッチ
    ウィーン(地) スウェーデン(地) ミルウォーキー(地) ウィルソン(人) ウェブスター(人) ウォルポール(人)

    注1 一般的には,「ウイ」「ウエ」「ウオ」と書くことができる。
      〔例〕 ウイスキー ウイット ウエディングケーキ ウエハース ストップウオッチ
    注2 「ウ」を省いて書く慣用のある場合は,それによる。
      〔例〕 サンドイッチ スイッチ スイートピー
    注3 地名・人名の場合は,「ウィ」「ウェ」「ウォ」と書く慣用が強い。
3 「クァ」「クィ」「クェ」「クォ」は,外来音クァ,クィ,クェ,クォに対応する仮名である。
〔例〕 クァルテット クィンテット クェスチョンマーク クォータリー

    注1 一般的には、「クア」「クイ」「クエ」「クオ」又は「カ」「キ」「ケ」「コ」と書くことができる。
      〔例〕 クアルテット クインテット クエスチョンマーク クオータリー
          カルテット レモンスカッシュ キルティング イコール
    注2 「クァ」は,「クヮ」と書く慣用もある。
4 「グァ」は,外来音グァに対応する仮名である。
〔例〕 グァテマラ(地) パラグァイ(地)

    注1 一般的には,「グア」又は「ガ」と書くことができる。
      〔例〕 グアテマラ(地) パラグアイ(地)
          ガテマラ(地)
    注2 「グァ」は,「グヮ」と書く慣用もある。
5 「ツィ」は,外来音ツィに対応する仮名である。
〔例〕 ソルジェニーツィン(人) ティツィアーノ(人)

    注 一般的には,「チ」と書くことができる。
     〔例〕 ライプチヒ(地) ティチアーノ(人)
6 「トゥ」「ドゥ」は,外来音トゥ,ドゥに対応する仮名である。
〔例〕 トゥールーズ(地) ハチャトゥリヤン(人) ヒンドゥー教

    注 一般的には、「ヅ」「ズ」又は「ト」「ド」と書くことができる。
     〔例〕 ツアー(tour) ツーピース ツールーズ(地) ヒンズー教
         ハチャトリヤン(人) ドビュッシー(人)
7 「ヴァ」「ヴィ」「ヴ」「ヴェ」「ヴォ」は,外来音ヴァ,ヴィ,ヴ,ヴェ,ヴォに対応する仮名である。
〔例〕 ヴァイオリン ヴィーナス ヴェール
    ヴィクトリア(地) ヴェルサイユ(地) ヴォルガ(地)
    ヴィヴァルディ(人) ヴラマンク(人) ヴォルテール(人)

    注 一般的には「バ」「ビ」「ブ」「べ」「ボ」と書くことができる。
     〔例〕 バイオリン ビーナス ベール
         ビクトリア(地) ベルサイユ(地) ボルガ(地)
         ビバルディ(人) ブラマンク(人) ボルテール(人)
8 「テュ」は,外来音テュに対応する仮名である。
〔例〕 テューバ(楽器) テュニジア(地)

    注 一般的には,「チュ」と書くことができる。
     〔例〕 コスチューム スチュワーデス チューバ チューブ チュニジア(地)
9 「フュ」は,外来音フュに対応する仮名である。
〔例〕 フュージョン フュン島(地・デンマーク) ドレフュス(人)

    注 一般的には,「ヒュ」と書くことができる。
     〔例〕 ヒューズ
10 「ヴュ」は,外来音ヴュに対応する仮名である。
〔例〕 インタヴュー レヴュー ヴュイヤール(人・画家)

    注 一般的には,「ビュ」と書くことができる。
     〔例〕 インタビュー レビュー ビュイヤール(人)

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