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外来語の表記 留意事項その2(細則的な事項)

V 撥(はつ)音,促音,長音その他に関するもの

1 撥音は,「ン」を用いて書く。
〔例〕 コンマ シャンソン トランク メンバー ランニング ランプ
    ロンドン(地)  レンブラント(人)

 注1 撥音を入れない慣用のある場合は,それによる。
    〔例〕 イニング(←インニング) サマータイム(←サンマータイム)
 注2 「シンポジウム」を「シムポジウム」と書くような慣用もある。
2 促音は,小書きの「ッ」を用いて書く。
〔例〕 カップ シャッター リュックサック ロッテルダム(地) バッハ(人)

 注  促音を入れない慣用のある場合は,それによる。
     〔例〕 アクセサリー(←アクセッサリー)
         フィリピン(地)(←フィリッピン)
3 長音は,原則として長音符号「ー」を用いて書く。
〔例〕 エネルギー オーバーコート グループ ゲーム ショー テーブル
    パーティー
    ウェールズ(地) ポーランド(地) ローマ(地) ゲーテ(人)
    ニュートン(人)

 注1 長音符号の代わりに母音字を添えて書く慣用もある。
    〔例〕 バレエ(舞踊) ミイラ
 注2 「エー」「オー」と書かず,「エイ」「オウ」と書くような慣用のある場合は,それによる。
    〔例〕 エイト ペイント レイアウト スペイン(地) ケインズ(人)
        サラダボウル ボウリング(球技)
 注3 英語の語末の‐er,‐or,‐arなどに当たるものは,原則としてア列の長音とし長音符号「ー」を用いて書き表す。ただし,慣用に応じて「ー」を省くことができる。
    〔例〕 エレベーター ギター コンピューター マフラー
        エレベータ コンピュータ スリッパ
4 イ列・エ列の音の次のアの音に当たるものは,原則として「ア」と書く。
〔例〕 グラビア ピアノ フェアプレー アジア(地) イタリア(地)
    ミネアポリス(地)

 注1 「ヤ」と書く慣用のある場合は,それによる。
    〔例〕 タイヤ ダイヤモンド ダイヤル ベニヤ板
 注2 「ギリシャ」「ペルシャ」について「ギリシア」「ペルシア」と書く慣用もある。
5 語末(特に元素名等)の‐(i)umに当たるものは,原則として,「‐(イ)ウム」と書く。
〔例〕 アルミニウム カルシウム ナトリウム ラジウム
    サナトリウム シンポジウム プラネタリウム

 注 「アルミニウム」を「アルミニューム」と書くような慣用もある。
6 英語のつづりのXに当たるものを「クサ」「クシ」「クス」「クソ」と書くか,「キサ」「キシ」「キス」「キソ」と書くかは,慣用に従う。
〔例〕 タクシー ボクシング ワックス オックスフォード(地)
    エキストラ タキシード ミキサー テキサス(地)
7 拗(よう)音に用いる「ヤ」「ユ」「ヨ」は小書きにする。また,「ヴァ」「ヴィ」「ヴェ」「ヴォ」や「トゥ」のように組み合せて用いる場合の「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」も,小書きにする。
8 複合した語であることを示すための,つなぎの符号の用い方については,それぞれの分野の慣用に従うものとし,ここでは取決めを行わない。
〔例〕 ケース バイ ケース  ケース・バイ・ケース  ケース-バイ-ケース
    マルコ・ポーロ  マルコ=ポーロ

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