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文化庁月報
平成24年9月号(No.528)

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連載 「著作権トピックス」

著作権法の一部改正について〜違法ダウンロードの刑事罰化〜

長官官房著作権課

 平成24年通常国会において可決・成立した著作権法一部改正案及び修正案のうち,いわゆる「違法ダウンロードの刑事罰化」についてご紹介します。

今回の違法ダウンロードの刑事罰化に係る改正の経緯と内容について

 平成21年の著作権法改正により,私的使用の目的であっても,違法にインターネット配信されていることを知りながら,音楽や映画をダウンロード(録音又は録画)すること(以下,違法ダウンロードといいます。)は,刑罰はないものの,違法とされました。しかし,違法ダウンロードによる被害は未だ深刻な状況にあることから,本年6月,「違法ダウンロードの刑事罰化」を内容とする議員修正案が提出され,同年6月20日に内閣提出法案と併せて可決,成立しました。
 「違法ダウンロードの刑事罰化」とは,具体的には,私的使用の目的であっても,有償著作物等の場合には,著作権又は著作隣接権を侵害するインターネット配信を受信して行うデジタル方式の録音又は録画を,自らその事実を知りながら行って著作権又は著作隣接権を侵害した者は,2年以下の懲役若しくは200万円以下の罰金に処し,又はこれを併科すること(著作権法第119条第3項(新規))をいいます。(平成24年10月1日施行)
 ここでいう有償著作物等とは,録音され,又は録画された著作物又は実演であって,有償で公衆に提供され,又は提示されているものを指します。その具体例としては,CDやDVDとして販売されていたり,有料でインターネット配信されているような音楽や映画が挙げられます。
 また,「その事実」とは,「有償著作物等」であること,及び「著作権又は著作隣接権を侵害するインターネット送信」であることを指し,「その事実を知りながら」という要件を満たさない場合には,第119条第3項の規定に該当せず,刑事罰の対象とはなりません。
 なお,この刑事罰の規定は親告罪とされており,権利者からの告訴がなければ公訴を提起できないこととなっています。

イメージ図

適法なインターネット送信かどうかはどのように判別するのか

(エルマーク)

(エルマーク)

 適法なインターネット送信かどうかを判別する方法として,サイトに「エルマーク」が表示されているかを確認するという方法があります。
 「エルマーク」は,一般社団法人日本レコード協会が発行しているマークで,音楽・映像を適法に配信するサイトのトップページや購入ページに表示されていますので,参考にしてください。(なお,「エルマーク」は,レコード会社等との契約によって発行されているもので,「エルマーク」の表示されていないサイトにおいて配信されているコンテンツが,全て違法であるということではありません。)

●違法ダウンロードの刑事罰化についてのQ&A

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