文化庁月報
平成25年6月号(No.537)
イベント案内
東京国立博物館
特集陳列「平成24年度新収品」
通俗水滸伝豪傑百八人之一個・入雲龍公孫勝
歌川国芳筆 江戸時代・19世紀 江守早苗氏寄贈
国民に支えられる博物館
所蔵の文化財11万件という東京国立博物館ですが,国立博物館として決して十分な数が揃っているというわけではありません。手薄な分野もあれば,時代の変化によって新たに価値が見出される資料もあります。博物館では日頃から新たに収集するべき作品や資料について目を配っています。その仕事の中で,重要な役割を果たすのが,国民の皆さんからのご厚意による寄贈です。
寄贈のきっかけはさまざまです。長く博物館に作品を寄託されていた方から,あらためて寄贈いただくこともあれば,たまたま当館の展示をごらんになって,ご自分が所蔵される関連した資料を思い出し,博物館にご相談されることもあります。博物館のコレクションに加わる一つ一つの作品や資料には,それぞれの寄贈者の思いが込められています。博物館では,その思いに応えるために展示の際には必ず寄贈者のお名前を示し,また館内に創立以来の寄贈者名簿を掲示して,顕彰を図っています。
赤壁賦(部分) 本阿弥光悦筆 江戸時代・17世紀
平成24年度東京国立博物館賛助会費による購入
厳しい財政状況の中で
博物館のコレクション充実のもう一つの手段は,購入です。鑑賞される美術品としての文化財はそれなりに高価なもので,その購入は主に税金から支出される運営交付金によってまかなわれます。博物館ではその意義や評価について外部有識者の意見も取り入れながら,適正な購入を進めています。しかし近年,国家財政の厳しい折から博物館への運営交付金は年々減少しており,長期的に展示や研究に必要と考えられる作品も獲得することがなかなか困難になっています。
そのような中で当館にとって大きな助けになっているのが,「賛助会」からの支援です。賛助会のメンバーは当館の活動に関心を持ち,運営を支援してくださる個人・団体で,最近では毎年その会費の一部を作品の購入費として支援をいただいています。平成24年度は絵画「葡萄図 没倫紹等筆(重要美術品)」,書跡「赤壁賦 本阿弥光悦筆」の2件を賛助会からの助成により購入することができました。作品・資料の寄贈や国民の皆様からの直接的なご支援の役割は,今後,博物館にとって一層大きくなるものと思います。
今回,平成24年度の寄贈・購入品のうち25件をご紹介いたします。ぜひ足をお運びいただき,日頃からの博物館の活動にさらなるご関心をお寄せいただければ幸いです。
(調査研究課長 田良島哲)
東京国立博物館
〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
- お問い合わせ
- 03-5777-8600(ハローダイヤル)
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- JR上野駅公園口・鶯谷駅より徒歩10分,東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅,千代田線根津駅,京成電鉄京成上野駅より徒歩15分
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- 9:30〜17:00(入場は閉館30分前まで)
会期中の土日は18時まで - 休館日
- 毎週月曜日(ただし月曜日が祝日または休日の場合は開館し,翌火曜日に休館)
- 観覧料
- 一般600(500)円,大学生400(300)円
※( )内は20名以上の団体料金です。
※特別展の場合は別料金となります。
※障害者とその介護者各1名は無料です。入館の際に障害者手帳等をご提示ください。
※高校生以下および満18歳未満,満70歳以上の方は,総合文化展について無料です。入館の際に年齢のわかるもの(生徒手帳,健康保険証,運転免許証など)をご提示ください。 - ホームページ
- 東京国立博物館ホームページ
http://www.tnm.jp/

