文化庁月報
平成25年6月号(No.537)
イベント案内
九州国立博物館
日中国交正常化40周年記念 中国 王朝の至宝展
突目仮面(高82.5,殷・前13-前11世紀,四川広漢三星堆博物館蔵)
万人向けの展覧会
私たちが,暮らしの周辺に息づいてきた文化の本質を知ろうとするとき,比較の対象があるとなしではずいぶん違います。私が小学生の頃,家族旅行から帰ってきた母はよくこう言いました。「やっぱり家がいちばんやわぁ」と。外の世界を知ることで,身近なものに対する感性はいっそう培われるといえましょう。
つまり,日本文化を深く理解するうえで,中国など近隣の文化は重要な示唆を与えてくれるのです。これが日本で中国展を開催する意義のひとつであり,本展は,中国に対する興味の有無にかかわらず,すべての方に見てもらいたいと願っています。
跪射俑(高121.0,秦・前3世紀,秦始皇帝陵博物院蔵)
始皇帝をまもる地下の兵士
本展で見逃せない作品のひとつが兵馬俑。中国史ファンにとってはお馴染みで,見飽きたと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし,いいものは何度みてもいいでしょうし,見る側が人生経験を積むにつれ,視点も,味わいも,かわってくるものです。
兵馬俑といえば,直立した兵士俑が有名ですが,本品のようにさまざまな動きの俑も出土しています。片膝を付いて前を見据え,右脇で弩(ボウガン)を構えて臨戦態勢。秦の始皇帝陵をまもるかのように埋められた数千体の兵馬俑のなかでも,とくに生気みなぎる逸品です。
阿育王塔(高119.0,北宋・大中祥符4年(1011),南京市博物館蔵)
破格の仏塔をその目で。
阿育王塔とは,紀元前3世紀,インド・マウリヤ朝の第3代王アショーカ(阿育王)が八万四千基の仏塔を建てた故事にならって作った仏塔です。
2008年に南京で発見された本品は,高さ119cm。従来知られていたのはどれも手のひらにのる程ですから,まさに「破格」。木胎に,鍍金をほどこした銀板をかぶせ,水晶,メノウ,ガラスなどをちりばめて実に豪華です。
この仏塔の素晴らしさを展示で伝えるにはどうすればよいか,いま検討に検討を重ねています。この夏,九州へお越しの際は,本展にぜひお立ち寄りください。
(企画課 市元塁)
九州国立博物館
〒818−0118 福岡県太宰府市石坂4-7-2
- お問い合わせ
- 050-5542-8600(NTTハローダイヤル 8:00〜22:00)
- 交通
- 西鉄太宰府駅下車後,徒歩約10分
- 開館時間
- 9:30〜17:00(入場は閉館30分前まで)
- 休館日
- 毎週月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は翌日)
- 観覧料
- 一般1,500円(1,300円),高大生1,000円(800円),小中生600円(400円)
※( )内は前売り及び団体料金(20名以上の場合)
※上記料金で文化交流展(平常展)もご覧いただけます。
※障害者等とその介護者1名は無料です。展示室入口にて,障害者手帳等をご提示ください。
※満65歳以上の方は前売り一般料金で購入できます。券売所にて年齢が分かるものをご提示ください。
※キャンパスメンバーズの方は団体料金で購入できます。券売所にて学生証,教職員証等をご提示ください。 - ホームページ
- http://www.kyuhaku.jp/

