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文化庁月報
平成25年6月号(No.537)

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イベント案内

東京国立近代美術館工芸館
所蔵作品展 ボディ3

会期:平成25年6月25日(火)〜9月1日(日)
会場:東京国立近代美術館工芸館
四谷シモン《解剖学の少年》 1983年 東京国立近代美術館蔵

四谷シモン《解剖学の少年》 1983年 東京国立近代美術館蔵

好き?きらい?可愛い?こわい?

 端正な面立ちの少年像。遠くを眺める目は涼しげで,何を考えているのだろうと想像がふくらみます。そんな美少年ぶりにひたすらうっとり…としたいところですが,どうしても気になるのは腹部の表現。 蝶番で開くその中には,理科室で見たような臓器の模型が納められています。人工物なのだから,痛くもなんともないのは分かっているのに,思わずドキッとしたり,恐ろしいようだったり。人形すなわちヒトガタならではの感情移入の効果に,私たちの気持ちは絶え間なく揺すぶられてしまうのです。

森口華弘《縮緬地友禅訪問着 菊》 1970年 東京国立近代美術館蔵

森口華弘《縮緬地友禅訪問着 菊》 1970年 東京国立近代美術館蔵

菊がいっぱい!

 いったい何輪あるのでしょう。着物の隅から隅まで,たくさんの菊が咲きほこっています。裾のほうは茎を長く,葉とともに表わし,上にいくほどその分量が減って,袖中ほどから肩にかけては花だけでほとんど隙間なく埋めつくされています。その菊の花が,やや下から見上げたように描かれていることにお気づきでしょうか?顔に近いところでは華やぎを強調する一方で,菊のあおるような描写と余白の効果で着ている人をスラリと見せる心憎い配慮が伺えます。つい表面的に捉えられがちな染めの文様ですが,内側に包み込む身体と深い関係が築かれています。

砂糖菓子のようなボウルにそっと…

砂糖菓子のようなボウルにそっと…

見て,さわって,感じるひととき

 つやつやと輝くやきものの肌が,どんな風になめらかか,想像したことはありませんか?あるいは,ちょっとした空気の流れで揺らぐ薄い織物が,どれだけ軽いか柔らかか,手を伸ばしてみたくなったことは?そんな方はぜひ工芸館オリジナルの鑑賞プログラム,タッチ&トーク(会期中の水・土曜日,午後2時〜)にご参加ください。会場で展覧会のみどころをご紹介するほか,特設コーナーで参考作品を手に取って,豊かな質感をご堪能いただけます。夏季は小さなお子さんも気軽にご参加いただけるコースをご用意しました。

(工芸課 今井陽子)

東京国立近代美術館工芸館

〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園1-1

お問い合わせ
03-5777-8600 ハローダイヤル
交通
東京メトロ東西線「竹橋駅」徒歩8分/東京メトロ東西線・半蔵門線・都営新宿線「九段下駅」徒歩12分
開館時間
10:00〜17:00(入場は閉館30分前まで)
休館日
毎週月曜日(7月15日は開館),7月16日(火)
観覧料
一般200円, 大学生70円
※18歳未満および高校生以下,65歳以上,障害者手帳等をお持ちの方とその付添者1名は無料
※それぞれ入館の際,年齢のわかるもの,障害者手帳等をご提示ください。
※毎月第一日曜日は無料観覧日
ホームページ
http://www.momat.go.jp別ウィンドウが開きます

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