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文化庁月報
平成25年7月号(No.538)

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イベント案内

東京国立博物館
特別展「和様の書」

会期:平成25年7月13日(土)〜9月8日(日)
会場:東京国立博物館 平成館
国宝 白氏詩巻 藤原行成筆 平安時代・寛仁2年(1018) 東京国立博物館蔵 [展示期間:2013年7月13日(土)〜9月8日(日)]

国宝 白氏詩巻 藤原行成筆 平安時代・寛仁2年(1018) 東京国立博物館蔵
[展示期間:2013年7月13日(土)〜9月8日(日)]

 和様(わよう)とは,中国風に対して,日本風をさす言葉です。日本の書は,中国の影響をうけながら発展しましたが,文化の国風化が進むなかで,次第に柔和な書風への萌芽(ほうが)をみせます。平安時代中期には,小野道風(おののとうふう)(894〜966)・藤原佐理(ふじわらのさり)(944〜998)・藤原行成(ふじわらのこうぜい)(972〜1027)の三跡と呼ばれる能書(のうしょ)が登場し,繊細,典雅な「和様の書」が完成します。これと併行して,万葉仮名,草仮名を経て女手(平仮名)が成立し,「高野切本古今和歌集」に代表される日本独自の仮名の美が生まれました。以後,日本の書は,仮名と漢字が融合した和様の書を中心に展開します。なかでも藤原行成の子孫は,宮廷の書役を長く勤め,その書はのちに世尊寺流(せそんじりゅう)と称され,後世に大きな影響を与えました。室町時代は多くの書流が型を踏襲した没個性の書となりますが,江戸時代に入り,本阿弥光悦,近衞(このえ)信尹(のぶただ)などが,ダイナミックで個性的な書と料紙を生み出し,以降は「御家流」とよばれる実用の書が一般に普及します。

四季草花下絵和歌巻  本阿弥光悦筆 江戸時代・17世紀 個人蔵 [展示期間:2013年7月13日(土)〜8月4日(日)]

四季草花下絵和歌巻 本阿弥光悦筆 江戸時代・17世紀 個人蔵
[展示期間:2013年7月13日(土)〜8月4日(日)]

 この展覧会では,三跡の筆跡をほぼ網羅し,華麗な料紙に書かれた個性あふれる名筆の数々を一堂に集めました。出品作品156件のうち86件が国宝・重要文化財です。日本の文化が育んだ文字の美しさ,日本人の心を感じる,またとない機会となるでしょう。 たとえば和様の書の基礎を築いた小野道風の国宝「円珍(えんちん)(ぞう)法印大和尚(ほういんだいかしょう)()(ならびに)智証大師(ちしょうだいし)諡号勅書(しごうちょくしょ)」,格調が高く洗練された優雅な書風で知られる藤原行成の国宝「白氏詩巻(はくししかん)」。日本の書道史上,最も美しい仮名の名品の一つである国宝「高野(こうや)(ぎれ)(ほん)古今和歌集」。さらに,国宝「本願寺本三十六人家集」や国宝「平家納経」など装飾の限りを尽くした調度手本から,古筆の鑑賞のあり方を示す国宝の四大手鑑,漆・陶磁・染織などの工芸作品にも用いられた書,本阿弥光悦の和歌巻の最高傑作や,天下人の書にいたるまで,至高の名品をとおして,和様の書の見方や,その魅力のすべてをご紹介いたします。

(博物館情報課長 高橋裕次)

東京国立博物館

〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9

お問い合わせ
03-5777-8600(ハローダイヤル)
交通
JR上野駅公園口・鶯谷駅より徒歩10分,東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅,千代田線根津駅,京成電鉄京成上野駅より徒歩15分
開館時間
9:30〜17:00 (入館は閉館の30分前まで)
(ただし,会期中の金曜日は20:00まで,土・日・祝・休日は18:00まで開館)
休館日
毎週月曜日(ただし7月15日(月・祝),8月12日(月)は開館,7月16日(火)は休館)
観覧料
一般1500円(1200円),大学生1200円(900円),高校生900円(600円),中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金です。
※障害者とその介護者1名は無料です。入館の際に障害者手帳等をご提示ください。
ホームページ
展覧会公式ホームページ(http://wayo2013.jp/別ウィンドウが開きます)
東京国立博物館ウェブサイト(http://www.tnm.jp/別ウィンドウが開きます)
関連展示
平成館企画展示室にて,特集陳列「和様の書―近現代篇―」も開催いたします。
会期:平成25年7月13日(土)〜9月8日(日)

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