文化庁月報
平成25年7月号(No.538)
イベント案内
国立国際美術館
「フランス国立クリュニー中世美術館所蔵 貴婦人と一角獣展」
タピスリー≪貴婦人と一角獣「我が唯一の望み」≫(部分)1500年頃 羊毛,絹 (c)RMN-Grand Palais (musée de Cluny - musée national du Moyen-Âge) / Michel Urtado / distributed by AMF
タピスリーの謎を読み解く
中世ヨーロッパ美術の最高傑作とも称される6面のタピスリー連作《貴婦人と一角獣》。フランス国立クリュニー中世美術館が所蔵するこの謎に満ちた壮麗なタピスリーが,このたび日本初公開となります。国立新美術館に続いて開催される国立国際美術館では,オリジナルの展示状況により近い親密な空間で,タピスリーをじっくりとご堪能いただきます。
西暦1500年頃の作とされる《貴婦人と一角獣》は,プロスペル・メリメがクルーズ県の古城で発見し,ジョルジュ・サンドがその著作の中で絶賛したことによって,19世紀に一躍脚光を浴びました。鮮やかな千花文様(ミル・フルール)に,貴婦人と一角獣,侍女や動物たちが描かれています。5面は「触覚」「味覚」「嗅覚」「聴覚」「視覚」を表していますが,残る1面「我が唯一の望み」が何を意味するのかについては諸説あり,未だ謎に包まれています。
本展では,タピスリーに描かれた貴婦人や動植物などのモティーフを読み解く鍵となる,彫刻,装身具,ステンドグラスなども約40点合わせて展示します。
タピスリー≪貴婦人と一角獣「我が唯一の望み」≫(部分)1500年頃 羊毛,絹 (c)RMN-Grand Palais (musée de Cluny - musée national du Moyen-Âge) / Michel Urtado / distributed by AMF
フランス国立クリュニー中世美術館とは
パリを流れるセーヌ川の左岸,カルティエ・ラタンの一角に位置しています。ローマ時代,1世紀頃の公共浴場の遺構と,後に15世紀末に修道士の邸宅として建てられた建物を利用して,1843年に創立されました。5世紀から15世紀までのヨーロッパ中世美術の傑作を数多く所有し,《貴婦人と一角獣》に代表されるタピスリーや彫刻,金細工,ステンドグラスなど,そのコレクションは23,000点以上にのぼります。
《貴婦人と一角獣》がフランス国外へ貸し出されたのは過去にただ一度のみ,1974年のメトロポリタン美術館(ニューヨーク)でした。本展がいかに貴重な機会か,おわかりいただけるのではと思います。是非この機会をお見逃しなく。
(国立国際美術館研究員 橋本 梓)
国立国際美術館
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- 火曜日〜木曜日,土・日曜日 10:00〜17:00
毎週金曜日 10:00〜19:00(いずれも入場は閉館30分前まで) - 休館日
- 毎週月曜日
(ただし8月12日,9月16日,9月23日,10月14日は開館し,9月17日,9月24日,10月15日に休館) - 観覧料
- 当日:一般1,500円,大学生1,200円,高校生600円,前売:一般1,300円,大学生1,000円,高校生500円
団体:一般1,200円,大学生900円,高校生400円
※団体は20名以上
※中学生以下,心身に障害のある方とその付添者1名無料
※本料金で,同時開催の「コレクション2」もご覧いただけます。 - ホームページ
- http://www.nmao.go.jp

