HOME > 文化庁月報 > イベント案内

文化庁月報
平成25年8月号(No.539)

文化庁月報トップへ

イベント案内

奈良国立博物館
特別展「みほとけのかたち -仏像に会う-」

会期:平成25年7月20日(土)〜9月16日(月・祝)
会場:奈良国立博物館 東新館・西新館

 仏像にはいろいろな種類がありますが,普通の人間とは異なる,どこか超越的(ちょうえつてき)なすがたをしています。たとえば,独特の髪形や服の形,顔や手がたくさんあるもの,そして優しい顔や厳しい顔,恐ろしい鬼のような形相(ぎょうそう)の仏像もあります。体の色が金色であったり,衣服に華麗な文様があらわされていたり,豪華な台座にすわったきらびやかな仏像もあります。
 この展覧会は,絵画や彫刻であらわされた仏像の「かたち」に注目しながら,仏像のもつ意味や,魅力の源をたどっていくものです。展示では仏像のすがたや,部分の形,素材などの外見的なところから,仏像制作の由来,仏像のもつ霊験(れいげん),さらには仏像をとりまく世界を紹介し,仏像とは何かを改めて考えていただくものです。
 本展を通じて,多くの方がより仏像に対して関心を高め,仏像にこめた先人たちの思いと,その芸術性の深さに思いをはせていただければ幸いです。

国宝 薬師(やくし)如来(にょらい)立像(りゅうぞう) 奈良・元興寺

国宝 薬師(やくし)如来(にょらい)立像(りゅうぞう) 奈良・元興寺

 両手先と()(ほつ)以外は,台座蓮肉までカヤの一材から彫出する一木造(いちぼくづくり)。遠くを見はるかすような表情,肩幅の広い体格や腹から(ふと)(もも)部分にかけて量感を強調する表現により,強い存在感を放つ。

国宝 十一面(じゅういちめん)観音菩薩像(かんのんぼさつぞう) 奈良国立博物館 ※展示期間:7/20〜8/18

国宝 十一面(じゅういちめん)観音菩薩像(かんのんぼさつぞう) 奈良国立博物館
※展示期間:7/20〜8/18

 ほとけが(すわ)る台座は,蓮弁の葉脈を(きり)(かね)線で表し,豊麗な暈繝(うんげん)(グラデーション)で反花(かえりばな)を彩るなど,豪華そのもの。一方,銀泥(ぎんでい)や銀截金を用いた竜胆(りんどう)唐草(からくさ)(もん)瀟洒(しょうしゃ)荘厳(しょうごん)される光背は,強い色彩を放つほとけの身体や台座を優しく包み込む。かつて奈良・法起寺周辺に伝来した,平安仏画を代表する名品。

重要文化財 釈迦(しゃか)如来(にょらい)坐像(ざぞう) 奈良・東大寺

重要文化財 釈迦(しゃか)如来(にょらい)坐像(ざぞう) 奈良・東大寺

 嘉禄元年(1225)に(かい)(じゅう)山寺(せんじ)(京都府木津川市加茂町)において,願主(がんしゅ)(かく)(ちょう)の母の極楽往生を願って,仏師(ぶっし)(ぜん)(えん)が釈迦如来を制作し,高山寺(こうざんじ)明恵(みょうえ)開眼(かいげん)したことが,納入品の願文と像底の銘文によって分かる。つまりこの像に関する「いつ,どこで,だれが,なにを,なぜ,どのように」などの詳細な情報が分かる貴重な作例である。

(学芸部情報サービス室長 吉澤 悟)

奈良国立博物館

〒630-8213 奈良市登大路町50番地

お問い合わせ
050-5542-8600(NTTハローダイヤル)
交通
近鉄奈良駅下車 登大路町を東へ徒歩約15分
JR奈良駅または近鉄奈良駅から市内循環バス外回り(2番)「氷室神社・国立博物館」バス停下車すぐ
開館時間
午前9時30分〜午後6時
※なら燈花会の期間のうち8月6日(火)〜14日(水)および毎週金曜日は午後7時まで開館
※入館は閉館の30分前まで
休館日
毎週月曜日
※ただし8月12日(月),9月16日(月)は開館
観覧料
一般 高校・大学生 中学生以下
個人(当日) 1,000円 700円 無料
団体 900円 600円
※団体は20名以上です。
※障害者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料です。
※この料金で,同時開催の名品展「珠玉の仏たち」(なら仏像館),名品展「中国古代青銅器」(青銅器館)も観覧できます。
ホームページ
http://www.narahaku.go.jp/index.html別ウィンドウが開きます

トップページへ

ページトップへ